戻る
恋の炎
 

障害が大きいほど燃える


■恋の媚薬

最近の研究によれば、人は恋する時PEA(フェニルエチルアミン)という
物質が脳内で盛んに分泌されているのだそうです。

まぁ一種の脳内麻薬ですが、一般に相手と結びつきたいという欲求が高まる
ほど分泌され、その傾向に拍車がかかります。故に人は相手に働きかける時、
誰かに恋路を邪魔された時や、ライバルがいる時などはPEAが盛んに分泌
されて激しく燃え、逆に順調な時や、相手から自分が期待している限度を
超えて働きかけられ続けた時などはPEAが出なくなり「冷めて」しまった
りします。

■障害が大きいほど燃える

だから例えば、あなたの子供が突然どう考えてもパートナーとしてふさわし
くないと思われる相手を連れてきて「結婚したい」と言った時、それに真っ
向から反対したら、かえって燃え上がらせてしまうだけです。

しかし、これはある種の興奮状態ですから、永遠に続けることはできません。

ロミオとジュリエットは出会ってからわずか一週間で死んでしまいました。
一週間だからこそ燃えたのであって、あれが膠着状態のまま1年経過してい
たら、ひょっとするとお互い他の人に目移りしてしまったかも知れません。

また二人で一人の相手を取り合うような場合、取り合っている間はじゃんじ
ゃんPEAが出ますから燃え上がるのですが、いったん勝負が決まってめで
たく結びついた途端、冷めてしまって「あんなにまでして手に入れるほどの
相手ではなかった」という気がしてきて、さっと別れてしまうようなケース
もありがちです。

■恋は熱い内に

世の中には「一目惚れ」があり「電撃結婚」がある一方で、長い交際期間を
経たカップルは「長すぎる春」により、互いに嫌いな訳でもないのに破局
してしまうケースがあります。

出会って、この人だと思ったらPEAが効いている内に結婚してしまう。
これが恋愛の王道なのかも知れません。

■恋したい人はココアを飲もう

通常PEAは体内にあるアミノ酸から作られるようですが、実はココアには
このPEAの素材がたくさん含まれているのだそうです。ですから、恋を
したい人はココア(チョコレートでもいいです)を飲むと、気持ちがより
高まるかも知れません。また逆に浮気性の彼氏にはチョコレートは勧めては
いけないかも知れません。

なお、PEAのもうひとつの作用は傷ついた心を癒す作用だそうですので、
悲しい恋に沈んでしまった人も、ココアを飲んだりチョコレートを食べたり
すると少しはなぐさめられるかも知れません。

恋から愛へ

■夫婦維持の方式

一般に日本人の夫婦は結婚するともう「夫婦」ではなく「お父さんとお母さ
ん」になってしまうと言われてきました。これはパートナー関係をPEAな
しで維持するひとつの方法です。それぞれが自分を「典型」あるいは「理想」
と思われる家族の構成員の一人に投影し、いわば「家族」というお芝居をす
ることによって関係を維持する訳です。

しかしこの方式の場合、お互いがお互いのことをもう何とも思わなくなって
いても、長年の習慣でダラダラと「お芝居」を続けていくケースが多々あり
ます。近年熟年離婚が急増している背景には、こういう仕組みもあります。

これに対して欧米の夫婦はいつまでも夫婦であり続けるといわれます。妻の
誕生日に夫は花束を持って帰宅し外食に誘います。毎朝出勤前には「愛して
いるよ、ダーリン」などと言ってキスをして出かけます。こういう夫婦は定
常的にPEAをわざと分泌させ、何度も何度も新たに相手に恋をしなおすこ
とによって関係を維持している訳です。

つまり「結婚してもずっと恋人同士」ということになるのですが、この方式
の問題点は、常に高い興奮状態にエネルギーレベルを置いているため、消耗
も激しいことです。ですからこういう関係に疲れたり、惰性に陥ったりする
と破局につながりますし、いったん冷めたら修復不能です。欧米で昔から
離婚が多かったのはそういう背景があるかも知れません。

■友だち夫婦

最近日本で増えているのは、出会ってから数年たつと「友だち」になってし
まう夫婦です。普通は結婚して2〜3年くらいがメドですが、交際が長いと
結婚前にその状態になってしまう場合もあります。

この場合はPEAのような過激な作用によって関係が維持されるのではなく、
代りにエンドルフィンとかドーパミンなどといった物質が脳内で分泌されて
います。これは恋ではなく信頼を作る物質です。

こういう夫婦はお互いの適切なコミュニケーションが維持されている限り、
関係は維持されていきます。友達になってしまうと、心が通じ合っているこ
とを肉体的に確認する必要がなくなるので次第にセックスレスになっていき
ます。お父さんお母さん型夫婦の場合もセックスレスになるのですが、そち
らは子供が数人できた所で「務めは果たした」ということからセックスレス
になるわけで、経緯が異なります。

この友だちタイプの夫婦にとっての敵は、まさにディスコミュニケーシヨン
です。基本的にこういう夫婦の場合、どちらかが残業の多い職場で働いてい
たり、長期の単身赴任などをしたりすると、お互いの信頼関係が薄まって
結婚解消へと進むことがあります。

しかしこのタイプの夫婦の場合、そうなるのは「結婚している必要性を感じ
なくなった」からであって嫌いになった訳ではないので、離婚しても親しく
交際しつづけ、何かの機会があると復縁してしまったりする場合もあります。

↑


(C)copyright ffortune.net 1995-2013 produced by ffortune and Lumi.
お問い合わせはこちらから