ハロウィンについて

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かぼちゃについてハロウィンの珍事『宇宙人襲来』ハロウィン(Halloween)はキリスト教の万聖節(Hallowmas, All Saints' day)のイブで、子供たちはかぼちゃの中身をくりぬき、目鼻口をくりぬいたちょうちん(Jack-o'-lantern)を作り、夜になると怪物の格好をして、近所の家を訪ね歩き、「Trick or treat?」(いたづらされたい? いやなら接待して)という決まり文句を言ってお菓子をもらうことになっています。このお祭りの起源は古代ケルトにさかのぼります。ケルトではこの祭りを「ソーウィン」と呼び、秋の収穫を祝い、冬の始まりを迎えるにあたって悪霊を追い払う祭りとしていました。子供たちの仮装はこの悪霊のまねということになります。 また、その伝統を受け継ぐ人たちはこの日を新年のようにしてお祭りし、日本のお盆のように死者を弔ってケーキと飲み物とろうそくを板にのせ、お供えしたりもします。ケルトについてケルトは古代の民の中では比較的新しい時代に属する民です。その元々の居住地は東ヨーロッパのようですが、BC500年頃にその地を捨てて、西へ移動していき、ローマ帝国とも何度も衝突しながら、西ヨーロッパに大国家群を形成していました。しかしローマのようにひとつにまとまろうとする傾向はなく、それぞれの国がローマに各個撃破されていき、アイルランドのような辺境の地区をのぞいては、みなローマの支配下に置かれてしまいました。 そのため、彼らの文化はよく分からないところが多いのですが、日本で縄文の文化の残り香が沖縄や北海道にあるように、このケルトの残り香はアイルランドやコーンウォールなどに残っています。 彼らの宗教の僧職はドルイド僧と呼ばれ、詩人を兼ねていました。後世の吟遊詩人のルーツになるかも知れません。彼らは言霊信仰のようなものがあったと思われ、詩を歌うことが神との交信とみなされたように思われます。 (以前このページに彼らがストーンヘンジを残したと書きましたが、これは誤りでした。ストーンヘンジはケルトより更に古い時代の人達が残したものです) 現在のヨーロッパのいろいろな民俗の中にはこの古いケルトのものが各種の痕跡を残しており、このハロウィンやクリスマスなどはその代表例でしょう。そういう意味でケルトはヨーロッパ文化のふるさととも言えます。
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