仏教の宗派

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二つの仏教

仏教は「世界三大宗教」の一つとされており、発生地インドから主として東へ伝わり、ビルマ・東南アジア・中国・チベット・モンゴル・朝鮮・日本といった地域に広がっています。その流れは大きくビルマや東南アジアで行われている上座部仏教と、中国・日本などの大乗仏教に分類できます。(小乗仏教という呼び方は大乗側の上座部側に対する蔑称ですから使用しない方がいいです)。前者は悟りを目指して修行することを目標にするものでパーリ語原典がベースになっています。後者は一般大衆の魂の救済を目指すものでサンスクリット語原典がベースになっています。

日本の仏教

日本の仏教の大きな宗派は次のように分類できます。

浄土系「南無阿弥陀仏」という念仏を唱える。阿弥陀の本願により成仏を願う。
浄土真宗西本願寺を本山とする「本願寺派」、東本願寺を本山とする「大谷派」のほか、多数の派がある。開祖は親鸞で、8世蓮如の時に大教団に発展した。現在でも日本最大の信者数を抱える。
浄土宗総本山の知恩院のほか7つの大本山がある。親鸞の師法然が開祖。
時宗一遍が開祖。戦国時代頃までは大きな勢力を持っていたが現在は小規模。神奈川県藤沢市の清浄光寺が総本山。
禅系坐禅によって自らの力で悟りを開く。
曹洞宗福井の永平寺および横浜の総持寺を大本山とするが教団としては統一されている。道元が開祖。ひたすら坐禅をすることを旨とする。永平寺は山の中で、修行の場として絶好のロケーション。子供好きで知られた良寛はこの宗派。
臨済宗栄西が開祖。南禅寺・大徳寺など14の大本山があり、それぞれ一派をなす。公案(いわゆる禅問答)によって哲学を深める。とんちの一休やタクアン漬けの沢庵など、怪僧を輩出した。
黄檗宗インゲン豆の隠元が開祖。萬福寺を大本山とする。念仏禅である。江戸時代に大名クラスの帰依が多かった。
普化宗いわゆる虚無僧の宗派。この宗派は坐禅はしない。ひたすら尺八を吹くことにより悟りを得る。江戸時代後期・明治と弾圧され現在規模は小さい。京都の明暗寺が本山。
日蓮系「南無妙法蓮華経」と唱える。
日蓮宗日蓮が開祖。法華経が仏教の中の一番深い教えが説かれているとしてこれを重視するが、名は実を表すとして一般の信徒にはひたすら「南無妙法蓮華経」と唱えるよう指導する。
密教系まじないや秘法を行う。
真言宗弘法大師空海が開祖。京都の東寺と高野山金剛峯寺を頂点とし、そのほか多数の総本山があってそれぞれ一派をなす。インド・中国で失われた密教の正統派を受け継ぐ密教の中の密教。総本山の一つ醍醐寺は修験道当山派の本山でもある。
天台宗伝教大師最澄が開祖。比叡山延暦寺と園城寺(三井寺)を総本山とする。比叡山は修行道場として名高く法然・親鸞・一遍・栄西・道元・日蓮・源信・良源・天海など壮々たる面々がここから巣立って行った。系列の聖護院は修験道本山派の総本山。
このほかに最澄・空海が中国から密教をもたらす以前に行われていた各種の宗派でまだ残っているものも幾つかあります。その主なものは南都六宗といわれる、華厳宗・法相宗・律宗・三論宗・倶舎宗・成実宗で、たとえば奈良の大仏で知られる東大寺は華厳宗の本山、五重塔で知られる薬師寺は法相宗の本山です。そのほか夢殿で知られる法隆寺などは聖徳宗を名乗っています。

また、仏教系の新興宗教の中で大きな勢力を持つものとして、桐山靖雄氏が創始した阿含宗、池田大作氏が大きく発展させた創価学会、伊藤真乗氏が創始した真如苑などがあります。

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