質屋の日(7.8)

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質屋の日(7.8)

7月8日は語呂合わせで質屋の日です。質屋の商売の基本は庶民から担保の品物を預かって、それをもとに一定期限の間お金を貸し、期日までに返却されない場合はその品物を処分する(「流す」という)というもので、サラ金と違って借りたお金が複利で膨れあがったりしないので、庶民には優しい商売です。

質屋が生まれたのは貨幣経済が発達した鎌倉時代頃と推定されています。三越の事実上の創業者である三井高利も質屋を営んでいた時代があります。かつて質屋のことを「いちろく銀行」と言う隠語が存在したのですが、1+6=7という言葉遊びです。

ただ現在では「使い捨て文化」のために長期間使用できる家庭用品が少なくなり、質屋に質に入れられるような価値のあるものを持っている家庭も減って、かつて担保の品(「質草(しちぐさ)」という)の代表といわれた時計・宝石・呉服にしても、時計は安物が多くて質草の価値がなく、宝石は精巧な合成宝石があってよほど鑑定眼のある質屋さんでなければ扱えないこと、そして呉服はそもそも持っている人がいなくなってしまったことから、質屋は庶民から少し遠い存在になってしまいました。ブランドもののバッグや美術品などを持ち込んでくる客はいますが、その場合ほとんどが最初から「買い取り」を希望することが多いようです。このため、質屋さんが別店舗でリサイクルショップも経営しているというケースもよくあり、あるいは今後はそういう方向性に進んでいってしまうのかも知れません。

しかし以前の連載(最終回をまだ配信していませんが)でも述べたように、もともとお金を貸す時には担保を取る方式のほうが、悲劇を生みにくいので、ほんとうは質屋さんには頑張って欲しいし、借りたい人も、サラ金に行くなら質草が流れてしまうのは覚悟で質屋さんに行ったほうがいいと私は思います。


(2004-07-08)

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