はさみの日(8.3)

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はさみの日(8.3)

8月3日は語呂合わせで「はさみの日」です。

「はさみ」という単語は「はさむ」という動詞から変化したものと思われます。英語ではシザーズ(scissors)といいますが、複数形です。つまり刃が2枚あるから複数形でいうという発想になっています。

はさみが発明されたのはだいたいBC1500年頃のエジプトではないかと言われています。この当時のはさみは、現在の日本の和鋏と似た形式で、ふたつの刃をU字型の金属で接続したものでした。その後AD100年頃になってローマで、ふたつの刃を最初からクロスさせた形式のものが出てきています。

現代の洋鋏にみるように、ふたつの刃を支点で留めて、柄の操作で刃を動かす形式のものはだいたい5世紀頃に生まれたのではないかとみられます。

その後もU字型、支点型、両方のはさみが洋の東西をとわず使用されていたようです。現代のわたしたちの感覚では支点型が使いやすく早々に普及してよいような気もするのですが、やはり製造が大変であるという問題があったものと思われます。

しかし、近世になると工業技術の発達により、支点型のはさみが量産されるようになり、急速に普及してU字型は西洋ではあまり見られないものとなっていきました。このきっかけとなったのは、オレンジ色の柄がシンボルマークであるフィンランドの刃物メーカー「フィスカース(Fiskars)」で1649年の創業です。

日本に支点型の鋏が入ってきたのは室町時代初期ともいわれ、中国の鋏職人によりもたらされたので「唐鋏」とも呼ばれたとのことです。各地でこの形式の鋏も生産されたようですが、本格的な普及は明治以降と思われます。「博多鋏」「種子鋏」などは、この古い形式の「唐鋏」を今に伝えています。

ただ、鎌倉時代以前にも支点型のはさみは日本で使用されていたという説もあるようです。この件は、どうしても事例を確認できませんでした。

現代では鋏はその用途により様々な形式と名称ができています。

・裁縫用の裁ち鋏・ピンキング鋏・園芸用の剪定鋏・枝切り鋏・華道用の花鋏・料理用のキッチン鋏・理容美容用のカット鋏・すき鋏・羊などの毛刈り用鋏・医療用の剪刀

また、現代では多くのはさみが錆びにくいステンレス鋼を使用していますが、他に子供用のプラスチック製のはさみ、またステンレスより更に硬く磁気を帯びないということからセラミック製のはさみも人気を呼んでいます。


(2010-08-02)

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