大分県の日(11.14)

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大分県の日(11.14)

11月14日は大分県の日です。これは豊後地方の8つの県が合同して「大分県」が生まれたのが1871年(明治4年)の11月14日だからで、「大分県あすをつくる県民運動推進協議会総会」が定めました。

大分県は大きな中心都市が1〜2個あってその周囲に衛星のように多くの町が広がるというパターンの多いほかの都道府県と違い、大分(46万)・別府(13万)・中津(8万)・佐伯(8万)・日田(8万)・宇佐(6万)・臼杵(4万)・豊後大野市(4万)・由布市(4万)・国東市(4万-2006年発足予定)・杵築市(3万)・竹田市(3万)・豊後高田市(3万)・津久見市(2万)というように、中規模の都市がやたらと多い構造をしています。

これは元々江戸時代までここには岡(*1)・臼杵(*2)・杵築(*3)・日出(*4)・府内(*5)・佐伯(*6)・森(*7)・中津(*8)という8つの藩と天領の日田(*9)および別府(*10)、それに宇佐神宮(*11)があり、各々が独自の文化を持っていたのがそのまま引き継がれてきているからです。明治維新になると、この8つの藩は1871年7月14日付けで一斉に同名の県に転換(宇佐神宮近辺は多数の藩・天領の飛地があり権利関係が入り乱れていたが中津県に編入)。天領日田はそれに先行して明治元年に日田県に転換しており(別府も日田県に編入)、これら9つの県の内、中津以外の8つが1871年11月14日に合同して「大分県」が発足しました。

なお中津県は同じ日に小倉県に合流していますが、1876年4月18日に小倉県が福岡県に合流した後の同年8月21日にそこから分離して大分県に参加。現在の県境がほぼ確立しました。

(*1)現在の竹田市。岡城趾は「荒城の月」の舞台として有名です。(*2)「うすき」と読みます。頭だけの「臼杵の石仏」が有名でしたが、現在は 本来の胴体の上に戻されました。(*3)「きつき」と読みます。(*4)「ひじ」と読みます。サンリオのハーモニーランドは日出町にあります。 距離的には杵築駅からも日出駅からもだいたい同じくらいの場所です。(*5)現在の大分市です。(*6)「さえき」と読みます。(*7)現在の玖珠町です。玖珠は「くす」と読み、昔ここに天まで届くような 巨大な楠の木があったというのが地名の発祥伝説になっています。この木を 切った時に木の上にあった鳥の巣が落ちた場所が佐賀県の鳥栖(とす)です。(*8)ここから山国川を遡った所に「青の洞門」で有名な「耶馬溪(やばけい)」 があります。(*9)木材の集積地ですが、江戸時代の貴重なひな人形でも有名です。(*10)日本最大の湧泉量を誇る温泉があります。いわゆる温泉マークもここで 生まれたものです。(*11)別名「宇佐八幡」。全国八幡宮の発祥の地です。

近年の大分県の発展には元大分県知事の平松守彦が主導した「一村一品運動」が大いに貢献しています。東京一極集中的な空気のあった地方のあり方に大きな波紋を投げかけたものであり、その後の「地方の時代」といったものへの流れを作った運動でした。大分の椎茸もこの運動のおかげで、たいへんメジャーになりました。

なお平松は通産省の官僚だった頃に、日本のコンピュータ業界の枠組みを整えて、IBMという巨大な黒船に対抗できるだけの業界の体制を作るのに、大きな指導力を発揮したことでも知られています。サンリオのハーモニーランドの大分県誘致でも力を尽くしていますが、多くの地方テーマパークが失敗する中で、数少ない生き残り組に入っているのも着想の良さがあったからでしょう。

ところで「大分」は「おおいた」と読むわけですが「分」という字を「いた」と読む例は他にはおそらくありません。なぜこういうことになっているかについては、「おおいた」は「おおきだ」が変化したものというのでは、多くの人の説が一致していますが、その後の解釈については諸説わかれています。その中で、とてもきれいな説を提唱しておられるサイトがありましたので紹介させて頂きます。

http://souen.way-nifty.com/place/2005/04/post_8013.html

「おおきた」は「おおき・た(多き田?)」と区切る説と、「おお・きだ」と区切る説があるのですが、このサイトでは後者の立場に立っています。たしかに漢字の構成からすると、そちらの方が自然です。ここで「きだ」というのは「きざ」に同じで、階段のことを「きざはし」と言い、またギザギザという言葉があるように「きだ」というのは「きざむ(刻む)」という意味で、そこから切り分けたものという意味があり、「きだ」という言葉は分国の意味だったのではないかと推定しています。

結果的には「大分(おおきだ→おおいた)」というのは、大いなる分国ということになりますでしょうか。この件、詳しいことは上記のサイトをご覧下さい。


(2005-11-14)

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