バーミューダトライアングルの日(12.5)

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バーミューダトライアングルの日(12.5)

1945年12月5日14:10、アメリカ海軍のTBMアベンジャー雷撃機5機からなる飛行小隊「フライト19」がフロリダのFort Lauderdale基地を離陸して、大西洋上で訓練飛行をおこないました(教官:Charles C. Taylor大尉)。そして16時頃に、教官と副官の間で「現在位置が分からない」という交信がなされたのが基地で傍受されたのを最後に、小隊は行方不明になってしまいます。

至急、捜索隊が編成されるのですが、捜索をしている最中に、捜索に参加していたPBM哨戒機1機がまたまた行方不明になってしまいます。結局、何も発見できないまま捜索は打ち切られました。後日、この海域で飛行機が空中爆発するのを見たという、商船からの連絡が入りましたが、日時と場所から捜索していたPBM哨戒機であると推測されています。

バーミューダトライアングルというのは、アメリカのフロリダ半島の先端のマイアミ、プエルトリコ、バーミューダ島を結ぶ三角形の領域をいいます。

と言われても日本人には感覚がつかめないのですが、地図を描くと

アメリカ   /      ★バーミューダ ̄ ̄ ̄ ̄| |フロリダ       | |     サルガッソー| |           | ★マイアミ       メキシコ湾 ̄          大西洋■■キューバ      ■■         ■■ ■■ ★プエルトリコカリブ海  ドミニカ 

こんな感じになります。バーミューダ諸島は、フロリダ半島の付け根から1500kmほど東に行った所。プエルトリコは、カリブ海の外縁を形成する、キューバ島、イスパニョーラ島(西がハイチ・東がドミニカ)に続く島でその先にはアンティグア・バーブーダ、グアドループ、セントビンセント・グレナディーン、トリニダード・トバゴと続いてベネズエラのそばまで島は続いています。このプエルトリコはバーミューダ島のちょうど南方1500kmの場所にもなっています。つまりここに二等辺三角形が出来ているのです。

バーミューダー島の近くの海はサルガッソーといい、昔から海難事故の多い場所として知られていました。更には船だけではなく、この1945年の事故のように航空機の事故も多いとして、戦後間もない頃に起きたこの特徴的な事件をひとつの象徴とし、12月5日はバーミューダトライアングルの日になっています。

さて、バーミューダートライアングルに関してはその名前が一人歩きしている感が強く、確かにこの区域で毎年何十件もの船や飛行機の事故が起きているのは確かなのですが、なにしろ一辺1500kmもの広い範囲なので、統計的に見てそんなに高い確率で事故が起きている訳ではないという意見もあります。

似たような危険な海域は、日本とフィリピンの間の海域や、インド洋などにもあります。

バーミューダ・トライアングルに関して近年「メタンハイドレート説」というのが注目されています。メタンハイドレートというのは海底にあるメタンを大量に含む固まりで、一見、氷のように見えますが火を点けると燃えます。近年、有望な燃料資源として注目されているのですが、相手はガスの固まりなので、取り扱いがとても大変です。そしてバーミューダ・トライアングルの付近にはこのメタンハイドレートがたくさんあることが分かってきています。

メタンハイドレートが海面まで浮かんで来た場合、水に比べてとても軽いので船が浮力を保てなくなっていきなり沈没する危険があります。また、これが海面で気化してそのまま空中に浮かんでいき、まだ拡散しない内に不幸にしてそこに飛行機が突入してしまった場合、飛行機のエンジンの火花で引火して爆発する危険があります。1945年の事故で見られたPBM哨戒機の空中爆発は、このメタンハイドレートによるものである可能性もあるわけです。

しかしこの海域で起きている全ての事故をこれで説明するのは、やはり困難でしょう。1945年の事故の場合も、行方不明になった飛行小隊のパイロットは教官をのぞけば、350-400時間クラスの、初級者ではないものの、まだ経験がそう長くはないパイロットで、しかも当日はかなりの雨が降っていました。交信が切れた時の言葉から教官機に機器の異常が起きたことが推察され、その結果、方向を見失って、ガス欠により墜落したか着水を試みるも失敗したかなどというのも考えられます。またPBM哨戒機というのは、当時それでなくても事故の多い機体であったという意見もあります。

なおTBMアベンジャー雷撃機ですが、日本の零戦と戦って良い勝負をした名機はTBFアベンジャーでグラマン製なのですが、グラマンが製造を中止した後にGMが引き継いで生産したものをTBMアベンジャーと呼んでいます。


(2005-12-05)

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