恐山大祭(7.20-7.24)

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毎年7月20日から24日まで、青森県下北半島の恐山(おそれざん)で恐山大祭が行われます。この祭の期間中は近辺のイタコたちのほとんどが集まり、また大勢の人々が押し掛けてイタコの口寄せに涙します。

イタコは目の不自由な女性が務める死霊降ろしで、普段は青森県内の各地を回っているのですが、この時期にはみんなここへやってきます。昔は各地を回っては素質のある少女を見つけ、親に話を付けて引き取り、修行をさせていました。現代では自ら志願してイタコになろうという女性もまたあるようです。

恐山は比叡山・高野山と並ぶ日本三大霊場とされています。やはり修験の人たちが切り開いた場所であるとは思いますが、「恐」などという言葉が付いている割には逆に優しい霊場であるようです。

「おそれ」はそもそもアイヌ語の「ウソリ」(湾とか入江といった意味)が訛ったものであるといわれ、恐山のカルデラ湖は宇曽利湖で、そこから流れ出す川は宇曽利川で、それが注ぎ込む湾は陸奥湾ですが、これも別名宇曽利湾といいます。

なお「恐山」と言っていますが、実際に現在山があるわけではありません。かつては大きな火山があったのでしょうが、現在はそのあとはカルデラ湖になっており、その回りを巨大な外輪山の輪が囲っています。安物の地図では「恐山828m」と書いてありますが、この高さは外輪山の最高峰である大尽山の高さです。

現在恐山の地は雲仙や伊豆・別府のような地獄になっており、温泉も共同浴場として解放されています。この地はかつては今よりもっと温泉が涌いていたのですが、明治初期の廃仏毀釈の流れに乗って、罰当たりにもここから大量の硫黄を採取した馬鹿者がおり、そのために湧出量が少なくなってしまいました。

しかしそれでも、恐山街道を歩き、太鼓橋を渡ったそこは、もう異世界。あの世の一丁目という感じになっています。(恐山街道の起点は大湊の自衛隊総幹部前ですが、実際行かれる場合は田名部からバスに乗るのがよいでしょう。大湊が起点になっているのは、ここがかつて一大海運拠点のひとつだったためです)

なお、ここのご本尊は当然地蔵菩薩。開基は慈覚大師です。


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