風の盆(富山)

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風の盆(富山)

毎年9月1日から3日まで富山県八尾町で「風の盆」が行われます。

これは全国的に見られる「風鎮め」の祭で、八尾では三味線や太鼓のおわら節の調べに乗せて、町中で編笠や手ぬぐいなどをかぶって踊り歩き、風を鎮めます。この期間町は見物人も押し寄せてかなりの賑わいになります。

風鎮めというのはつまり台風除け祈願なのですが、八尾町のものは二百十日にぶつけて毎年9月1日から3日に行われています。吉野裕子によれば岩手県にも二百十日頃風鎮めを行うところがあるそうなのですが、確認できませんでした。東北ではしばしば「風の三郎」といって、これが宮沢賢治の「風の又三郎」の語源になっています。

※八尾への交通 JR高山本線・越中八尾駅下車。名古屋から特急で3時間10〜20分程度。 時刻や場所など確認なさる方は八尾町役場 076-454-3111 が良いでしょう。

(1999.08.31)


風の盆2007写真集

風の盆は数年前にも一度とりあげたのですが、私自身も近所に引っ越してきましたので今年は(はじめてになりますが)行ってみたいと思っています。

「風の盆」は、富山県八尾町で9月1日から3日(正確には4日早朝まで)に行われます。ちょうど二百十日くらいの時期にあるので、風鎮めの行事なのではないかと前回書いたのですが、ここしばらく見ていた感じでは、必ずしも当たっていないような気もします。

「八尾」は「やつお」と読みます。大阪の「八尾(やお)」と時々混同する人がいます。この踊りと唄は「越中おわら節」といわれるものですが、漢字で書くと「小原節」となって、鹿児島の「小原節」と混同する人が時々いるようですが、富山のは「オワラ」、鹿児島のは「オハラ」と読みます。普通誤読されないように?「おわら節」とかな書きされることが多いようです。

越中おわら節の特徴としては、女踊り・男踊り・男女踊りがあって、特に男踊りのコミカルな動きは、他ではなかなか見ないものです。男女踊りも情感たっぷり、というより艶っぽい動きがまた独特。Youtubeにもたくさん上がっているようですので、興味のある方はご覧ください。

またおわら節を演奏する楽器は、三味線・太鼓・胡弓ですが、胡弓が入るというのが、とてもユニークです。胡弓の物悲しい響きが、この踊りの美しさを際だたせる感じ。

  唄の町だよ、八尾の町は、唄で糸とる、オワラ、桑も摘む

  越中で立山、加賀では白山、駿河の富士山三国一だよ

  三越路の中の越路で見せたいものは、黒部・立山・蜃気楼・ほたるいかよそで聴けないものは、本場八尾のおわらの、オワラ、節の綾

おわら節の基本は七、七、七、五の26文字で、最後の五の前に「オワラ」を入れるのですが、その基本パターンのほかに、五文字冠り、字余りなどのバリエーションもあります。歌詞は元からあるものの他、昭和以降、野口雨情・高浜虚子・小杉放庵など、多くの文人たちが八尾を訪れて書いた歌詞があり、その数は全部で1万を超えるのではないかともいわれています。その一部を先日から眺めていたのですが、恋歌や、意味深な歌も多いです。

  竹になりたや茶の湯座敷のひしゃくの柄の竹にいとし殿御に持たれて汲まれて、オワラ、呑まれたい

  今返し道の半丁も行かない内にこうも逢いたく、オワラ、なるものか

  忍び男と羽織の紐は、きてはいても、オワラ、外におる

おわら節は、八尾の旧町とよばれる10個の町+1町でそれぞれ独自に維持されてきていて、踊りの特徴なども各々異なっています。地元ではおわら保存会が作られ、伝統の継承に力を入れています。また、地元外でおわらに興味を持っている人のために、どこの地域の居住者でも参加できる、おわら道場が設立されており、富山市内で講習会を開いています。

おわら保存会 http://www.owarahozonkai.net/index.htmlおわら道場 http://www.owara-dojyo.com/

(2007.8.31)



ということで、おわら風の盆行ってきました。
リオ様、りぃ♪様、☆彡すぎやま様、大感謝です。

デジカメを持って行くのを忘れて、更に買い換えたばかりの携帯の撮影機能関係の操作方法の説明読んでおくのを忘れて、あまりいい写真が撮れていません。

一応撮った写真をこちらに揚げました。

風の盆は毎年9月1日〜3日、富山の八尾(やつお)町で行われています。今回行ったのは3日深夜というより4日に入ってからですが、祭りのメイン部分が終わったあと、みんなで余韻を楽しむ時間で、実はここがある意味本番という時間帯。

街流しといって、八尾の町の通りを歩きながら三味線と胡弓の演奏にあわせて踊りそして歌う。

八尾の町の通りにはずっと両側に燈籠が立てられ、闇の中に連なるその光がとても美しく幻想的でした。そしてその中に響く胡弓の音。しなやかな女踊りとダイナミックな男踊りの対照。

特に強く印象に残ったのが40代くらいのヒゲの男性で街流しの中で胡弓を弾いていた人がいたのですが、その人がもう胡弓と一体になったかのように、身体全体で踊るように弾いていたのが強烈でした。胡弓ってこんな弾き方ができるのかと、驚くというよりショックを覚えた。胡弓って身を糺した女の人が整然と弾くようなイメージを結構持っていたのよね。でも男性の弾き手、けっこう多かったですね。

以前は燈籠ももっと暗く、街流しももっと小集団か個人単位のものが多かったらしく、その頃のほうが良かったということでしたが、初めて見た私には今年の物でも充分美しく感じました。でもその数年前のものというのも見てみたかったですね。

私がメルマガで以前風の盆を取り上げたのが1999年。8年前になります。そのとき、私が伴奏は三味線・太鼓など、と書いたら富山在住の方から、あれは胡弓が素晴らしいですとお便りいただきまして、胡弓って珍しい!と思ったのと同時に、たくさん取り上げてきた日本各地のお祭りの中でも、この風の盆のことは印象に残っていたのですが、8年たって実物を見ることができて感動。

でもほんと胡弓が素晴らしい。脇道で胡弓だけの伴奏で男女踊りをしておられるかたがありました。で、見ていたらそのうち女性のほうが休憩して、男性の方がひとりで踊り始めたのですが、え?これは?と思ったら、即同行してくださっていたリオさんが「これ女踊り」と言ってくださいました。その人は女踊りで一通り踊ったあとパッと男踊りに切り替えてまた踊り続けて。凄いですね。まるで違う動きなのに。

なんかほんとに祭りを楽しんでいる感じで素敵でした。

帰りがけに町の外れのほうで2〜3人で肩の力を抜いた感じで適当な感じで流しておられた方も風情があって良かったし。それぞれのおわらですね。

また来年も行ってみたいです。今度はちゃんとデジカメ持って(+_+)☆\バキッ

(2007.09.05)
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