鏡餅・蓬莱台・蓬莱

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鏡餅は半紙の上に丸い餅を2段に重ねて、その上に橙(だいだい)をおきます。裏白をはさむ所も多いようです。橙はやはり代々栄えるようにとのことです。食べる餅は関東では四角い切り餅、関西では丸い餅ですが、お飾り用の鏡餅は全国丸い餅2個を使います。ただし一部には古い風習を伝える、薄い丸餅1個を使う地方もあります。鏡餅は各部屋の一番尊い場所に置くことになっており、それぞれが神の寄代(よりしろ)です。

特に家の中で一番大事な部屋、普通は居間の一番大事な場所に飾るものが一番大きい鏡餅です。床の間のある家なら床の間、そうでない家ではテレビの上などが適切な場所でしょう。この鏡餅は三宝(さんぽう)の上にのせ、のしいか、昆布、伊勢エビなどを添えます。むろん大きな神棚のある家ではそこに飾ることになります。

なお、トイレの神様は普段は目をつむっていて、年に1度お正月だけ目を開くのだそうです。ですから、トイレは普段あまり掃除していない人でも、正月前にはきちんと掃除をして、きれいにお飾りを飾ってあげたいものです。

鏡餅は11日頃に鏡開きをして、善哉や雑煮にして食べます。この鏡餅は包丁で切ってはならず、手や鎚で割って小さくするのがしきたりです。これは「切る」は縁起が悪いからということで、そのため「開く」ということばを使います。

パックに入った鏡餅の場合、昔はパックにそのまま餅が詰めてあったので、あとで溶かして出してしまうしかなく不便だったのですが、98年末にはサトウが、開くとたくさんの袋いり小餅が出てくる、というユニークなものを発売しました。これは非常におもしろい発想だったと思います。近年ではこのタイプの鏡餅が他のメーカーからも発売されています。(写真は越後製菓の2008年版です)



蓬莱台は一部の地域で見られる正月飾りで、三宝の上に鏡餅と同様に縁起物をならべ、お米を山の形に持ったものです。床の間に1個だけ飾ります。
蓬莱は能登半島など一部の地域で見られるもので、神棚の下に筆でめでたい文字(福寿・招福・大漁など)を書いた紙を垂らすものです。書に自信がある人は自分で書いたりもしますが、多くの家庭ではスーパーで売っているものを買ってきて使用します。好きな文字を書いてくれるサービスをしているところもあります。正月直前に新しいのを飾り、そのまま1年間飾っています。

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