これは来年の年男が来年の恵方になる方位の山から切ってくるのが基本です。この時の約束事は村によって様々で、この松に関しては誰の山から取ってもいいということになっている村、村共同の門松用の松を植えている山がある村、など様々のようです。
しかし都会では門松は、家庭では買ってくるもの、会社では業者に頼んで建ててもらうもの、になってしまいました。
これは室町時代頃から始まった風習のようで、昔はみんなで集まって和歌でも詠んで酒を飲んでいたのでしょうが、それが今では歌は歌でもカラオケに変わってしまいました。生きている風習というのは、このようにして常に変化していきます。(赤の女王の法則?)
昔は正月用品を売るための歳の市が行われていました。東京の羽子板市のように、昔の名残を残すものも各地に残っています。
12月の前半から中旬にかけては、デパートやスーパーでは歳暮商戦も激しくなります。今のように不況の時は、送り先を厳選するところ、親戚同士で相互無しと話し合うところなども増えているものと思われます。最近では本来なら正月になってから売るはずの福袋を年内に売り始めるところも増えました。