お屠蘇

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お正月に飲む薬酒ですね。(^_^) 「一人これを飲めば一家病無く、一家これを飲めば一里病無し」などといわれ、邪気を祓い寿命を延ばすとされて、元日にはこれを一家の若い者から順に大中小三種の杯で飲むならわしです。また三が日にやって来た客にもまずは1杯これをすすめる風習が残っています。

お屠蘇(とそ)は各種の生薬を配合したものですが、中国から伝来し平安時代嵯峨天皇の時代から行われていました。宮中では12月19日に屠蘇を配合して三角の袋に入れ、水の上の桃の木の枝に吊るします。そして元日の4時ころに取り入れ、酒に浸し、まずは薬子という処女が試飲した後天皇に献ずるのがならわしになっていました。

庶民の間では江戸時代頃に医者が年末に薬代の返礼として屠蘇を渡したため、その名残でほんの20年くらいまでは、薬屋さんがお得意客にお歳暮代わりに配っていました。

屠蘇にも色々と配合があり、基本の屠蘇のほか、白散(びゃくさん)・度嶂散(どしょうさん)というものもあり、宮中では一献が屠蘇、二献が白散、三献が度嶂散としました。また室町幕府は白散を、江戸幕府は屠蘇を使用したようです。屠蘇の配合は昔は桔梗・山椒・防風・肉桂・大黄・白朮、あるいは赤朮・桂心・防風・抜契・大黄・烏頭・赤小豆ともされていましたが、最近は山椒・細辛・防風・肉桂・乾薑・白朮・桔梗などともされます。また年々飲みやすい配合になってきているようです。なお屠蘇を浸すものとしてお酒は苦手という方にはみりんで代用してもよいとされます。

しかし屠蘇自体、漢方薬のかたまりのようなもので飲みにくく、不人気なので、近年では特に子供のいる家庭では、スポーツドリンクやサイダーなどでお屠蘇代わりにするところもあるようです。


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