月の詩

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月の詩

少し月に関する詩を集めてみましょう。

月の俳句

名月や 池をめぐりて 夜もすがら  /芭蕉(いいですね〜文句なし)

名月や 門にさし来る 潮がしら /芭蕉

木曽の痩も まだなをらぬに のちの月 /芭蕉

名月や 畳の上に 松の影 /其角(其角さんもこんなきれいなの読むんですね)

名月を 取ってくれろと なく子かな /一茶(有名な一品ですな)

鯛は花は 見ぬ里もあり 今日の月   /西鶴

名月や 舟を放てば 空に入る  /露伴

雨に漕ぐ 月見舟あり ただ下る  /虚子

月の和歌

月見れば 千々にものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど /大江千里 (ちなみに「おおえせんり」ではなく「おおえちさと」と読みます。三十六歌仙の一人。この歌は百人一首にも入っていますね。)

秋風に たなびく雲の絶え間より もれいづる月の 影のさやけさ /左京大夫顕輔

めぐりあひて 見しやそれとも分かぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かげ /紫式部 (さすがですね。)

心にもあらで浮き世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな /三条院

久方の 月に生ひたる 桂川 底なる影も 変はらざりけり /紀貫之

月よみの 光を待ちて 帰りませ 山路は栗の いがの多きに /良寛

月の詩

   湖上
               中原中也
               
  ポッカリ月が出ましたら、
  
  舟を浮べて出掛けませう。
  
  波はヒタヒタ打つでせう、
  
  風も少しはあるでせう。
  
  
  沖に出たらば暗いでせう、
      
  櫂から滴垂る水の音は、
  
  口尼懇しいものに聞こえませう、
  
  −−あなたの言葉の杜切れ間を。
  
  
  
  月は聴き耳立てるでせう、
  
  すこしは降りても来るでせう、
  
  われら接唇する時に
  
  月は頭上にあるでせう。
  
  
  あなたはなほも、語るでせう、
  
  よしないことや拗言や、
  
  洩らさず私は聴くでせう、
  
  −−けれど漕ぐ手はやめないで。
  
  
  ポッカリ月が出ましたら、
  
  舟を浮べて出掛けませう、
  
  夜はヒタヒタ打つでせう、
  
  風も少しはあるでせう。
  
  


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