インテルの社員番号4番

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インテルの社員番号の1と2は創立者のRobert NoyceとGordon Mooreですが 4番を持っているのが、フェアチャイルドでNoyceの部下だったハンガリー 亡命者のAndy Grove (Andras Grof)です。

インテルは他のシリコンバレーの企業同様非常に自由な雰囲気の会社で、 それが社員のやる気を強く推進した部分もあるのですが、ここに長くCEO を務めたGroveという人がいなかったら、規律の乱れすぎた企業に陥って いた危険もあると言われます。

 グローブは対話を重視し、社員一人一人と納得が行くまで徹底的に議論し  ました。一方では規律に厳しく、始業時刻に入口に守衛を立たせ、それ以  降に駆け込んで来た社員に遅刻の理由を問いただし、会議の遅刻なども  決して許しませんでした。むろん「昨日深夜まで残業したから」などとい  うのは遅刻の理由として決して認めませんでした。彼はそういう部分で  社員の嫌われ役を進んで買って出ていたようです。

 ムーアという極めて温厚なトップがいたからこそできたことかも知れませ  んが。

 インテルは最初コンピュータのメモリーを作る企業としてスタートし、  ビジコンと共同製作したi4004以降、少しずつマイクロプロセットサ事業  に比重を移していくのですが、1980年代半ばにメモリー事業から撤退しま  すが、その決断をしたのもグローブでした。

 彼は当時赤字に苦しむメモリー事業の今後に関して、ムーアに相談したと  いいます。『もし私たちが退陣して、インテルに新しい経営者を迎えたと  したら彼らはどうするでしょうか?』するとムーアは答えます。

 『メモリーをやめるだろうね』

 その言葉で確信を得たグローブはこの創業以来の事業からの撤退を決め、  あわせて経営建て直しのため、社員全員に毎日2時間のサービス残業をし  てくれるよう要請、その代わりレイオフは一切せずにこの難局を乗り切り  ました。

 グローブはこういうことを言っています。

 社員に目標を与える時は、できる確率が五分五分くらいの目標を与えるべ  きだ。そうすれば、彼または彼女がその達成に失敗しても、そこで生み出  されたものは大きい。


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