占星術の歴史と概観

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占星術の歴史

現在の占星術のルーツはBC6〜7世紀頃にバビロニア(正確には新バビロニアとも呼ばれるカルデア)の天文学者兼占星術師(昔は兼任)たちが作り上げたもので、その後のヘレニズム文化の中でまとめあげられました。AD2世紀のプトレマイオス(英語読み:トレミー)が書いた『テトラビブロス』はその初期の完成形を伝えるものとして貴重です。

その後も占星術は中東の地で発展し、インドや中国にも伝わってその地で独自の発展を遂げる一方、ヨーロッパでもルネッサンス期以降輸入されて研究者が増えました。特に産業革命以降は教会による思想統制が緩んでこのような「教会を通さずに人の運命を知る方法」も自由に研究できるようになり、17世紀イギリスのウィリアム・リリーは清教徒革命時代の自由な雰囲気の中で名著『Christian Astrology』を書き上げます。

そして18世紀頃には今で言う雑誌の巻末の星占いのような類のものが出現し、19世紀のオカルトブームで更に活気づいて、アラン・レオがそれまでの占星術体系を再編成した、現代占星術の体系をまとめあげ、現在の流れにつながっています。

20世紀にはハンブルグ占星術研究会系の人々がミッドポイント(ハーフサム)やハーモニクス(調波)の技法を研究する一方、ジョーンズやルディアたちがサビアンの研究したり、リズ・グリーンが心理占星学を提唱するなど、様々な占星術のバリエーションが生まれました。また第二次世界大戦以降はコンピュータの発達により、ホロスコープが容易に作成できるようになるとともに以前は物凄い計算の天才以外には利用不能だった技法が気軽に誰でも利用できるようになって、占星術師に求められる資質も変わってきています。そしてここ最近ではアラン・レオたちが再編成する前の古典占星術の技法が高い注目を集めており、リリーの本を読む人たちが増えています。

占星学と天文学

天体の位置や動き、また天体の物理的な性質などについて調べる学問が天文学(アストロノミー astronomy)でそれを意味づけして人や国家などの運命との関連を調べる学問が占星学(アストロロジー astrology)です。両者が分離したのは近代になってからで、ケプラーの法則で有名なヨハネス・ケプラーなども占星術師として日々の糧を稼ぎつつ、天体の運動の研究をしていました。

占星学と占星術

英語ではastrologyといいますが、その訳語について占星学と訳される場合と占星術と訳される場合があります。一般に占星学という時は、星が持つ意味や運命の法則について研究したり学んだりする場面、占星術という時は、相談者を前にしてその人のホロスコープを作り悩みの相談や決断の支援などをする時の手法や実占の積み重ねなどについていいます。「医学」と「医術」のようなもので、占星学者と占星術師も医学者と医師のようなものです。


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