有名なタロットから

Cary-Yale版ビスコンチ

現存最古のタロットの復刻版(元は手描き)。作者はBonifacio Bembo(1410頃-1478頃)。不足するカードは現代の画家ルイジ・スカピニ(Luigi Scapini,1946-)が補作して普通に占いに使用できるようにしている。豪華なタロット。コートカードが女従者・男従者・女騎士・男騎士・女王・王と6枚あるので全部で86枚という構成である。U.S.Games社。

トートのタロット

20世紀最大の魔術師アレイスター・クロウリー(Aleister Crowley,1875-1947)が制作したカード。画家はレディ・フリーダ・ハリス(Lady Frieda Harris,1877-1962)。妖しく美しいカードであり、強い魔力を持っている。軽々しくは扱えないカードである。U.S.Games社とAGMüller(アグミュラー)から出ていて、その中身が違うというコレクターの心をくすぐるタロットであるが、ここに掲示したのはU.S.Games社の1992年頃の版のパッケージ。パッケージはしばしば変更されるので、それがまたコレクターの心をくすぐる。

ソラブスカ

ビスコンチ・スフォルザの次に古いカードである。復刻版はLo Scxarabeo社から出ている。大アルカナがソラブスカ家の人々の絵になっているユニークなカード。現存のタロットの中で小アルカナ全てに絵を描いた最古のカードである。剣の3のカードがライダー版(後述)の剣の3のカードと同じデザインで、おそらくウェイトとスミスは400年ぶりに小アルカナに全部絵を描くにあたって、このソラブスカ版に敬意を表して1枚だけ同じデザインのものを採用したのであろう。

グリモ版マルセイユ

17〜18世紀にひじょうに普及した庶民用のタロット。根強いファンが多い。様々な版元から出ているが、ここに挙げたのは最も入手しやすいと思われるグリモ(Grimaud)社のもの。

1JJ

マルセイユ系のデッキの中でも人気のカードのひとつ。JunoとJupiterが入っているので1JJという。初心者でも扱える優しいカードである。AGMüller(アグミュラー)製。

ゴールデンドーン

20世紀初頭に活動した魔術結社Golden Dawnで使用されていたタロット(メイザース夫人のモイナ-Moina,1865-1928-が制作したもの)をイスラエル・リガルディとロバート・ウォンが研究して復元したもの。恋人のカードがアンドロメダになっている。U.S.Games社。

心理学タロット

上記ゴールデン・ドーンの復元に携わったウォンがユング心理学をベースに制作したタロット。別名「ユングのタロット」。購入する場合はタロットの練習法が書かれたガイドブック付きのセットを買うのが良い。ガイドブックのみの入手は意外に困難である。いわゆるテーマ系タロットのひとつである。Urania Verlags社製。

ライダー・ウェイト

ゴールデンドーンの中核メンバーのひとりであるアーサー・エドワード・ウェイト(Arthur Edward Waite,1857-1942)がイラスト画家のパメラ・コールマン・スミス(Pamela Colman Smith,1878-1951)と一緒に制作したカード。ソラブスカ版と同様に全ての小アルカナに絵が描かれている。このため初心者にもひじょうに使いやすいカードになっており、世界で最も愛されているカードである。元々ライダー社から出版されたのでライダー版と言うが現在入手が容易なのはU.S.Gamesがリプリントした通称「黄色いライダー」。4種類のサイズがあるが写真は上から2番目のStandard版。

モーガン・グリア版

ライダー・ウェイトがひじょうに人気があるので、それに「準拠した」タロットが多数制作されている。これはそのひとつでモーガン・グリアが制作したもの。絵柄が優しくなっていて女性的ではあるが、同様の「ライダー系」デッキのハンソン・ロバート版よりソフトなので、男性にでも使えるカードのひとつ。U.S.Games社。

バーバラ・ウォーカー

神話研究家としても名高いバーバラ・ウォーカー(Barbara G. Walker, 1930-)の力作タロットで、世界の神話が絵の中に描き込まれている。強いインパクトのデッキで、サイズも小さいので特に手の小さな女性には優しいカード。左に掲示しているのは小アルカナのカードの意味が4ヶ国語で記入されている「国際版」で1990年代にはこれが入手しやすかった。解説書が日本語に翻訳されて販売されている(「タロットの秘密/寺沢明美訳」)ので少し馴染んできたら読むと良いであろう。U.S.Games社。ながらく絶版になっていたが、2017年頃、新しいパッケージで再販売された。

浮世絵タロット

日本のおもちゃ屋さんエンジェルがU.S.Games社と組んで制作した、浮世絵風のカード。ここに掲載したパッケージは昔のもので、かるた風の箱に入っていた。欧米の人にはこういう東洋趣味のものは意外にうけるようである。現在は普通の紙の箱に変更されてしまったのが惜しい。

金色の夜明けのタロット

多数の美しい鑑賞用タロットを出版しているLo Scarabeo社の作品。「黄金の夜明け(Alba Dorata)」という名前ではあるが、パッケージを見て分かるように魔術結社のGolden Dawnとは無関係。とてもきれいで可愛いデッキである。ここに掲示しているのは当初出た22枚のみの鑑賞用。後に78枚フルデッキの占い用タロットも同社から販売された(The Tarots of The Golden Dawn)が外箱の絵が←に出ている「審判」ではなく「皇帝」に変更されてしまった。審判の方が可愛いから売れると思うのだが。。。


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