畳の敷き方(1)基本

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基本的なルール
 
  1. 畳の合わせ目に十字を作らない(第1優先)
  2. できれば中央付近に完全切断線を作らない(第2優先)
特に十字を作らない敷き方を「祝儀敷(しゅうぎじき)」、十字ができる敷き方を「不祝儀敷(ぶしゅうぎじき)」と言って、不祝儀敷は葬式などの時に使うものとされていました。明治時代頃はふだんは祝儀敷であるものの葬式の時は不祝儀敷に、わざわざ畳を敷き直していたそうです。その前に江戸時代頃になると、畳は「敷いてあるもの」ではなく、必要に応じて「敷くもの」で、普段は部屋の隅などに重ねて置いてありました。「たたむもの」だったから「たたみ」と呼ばれるようになったとも言われます。
 
【祝儀敷】

【不祝儀敷】

上記の六畳の「祝儀敷き」では完全切断線ができていますが、実際問題として完全切断線を全く作らないようにするのは実は狭い部屋ではほぼ不可能です。
 
ここで完全切断線(単に切断線、あるいは断層とも言う)とは畳と畳の境界が端から端まで到達しているものを言いますが、基本的にいちばん外側の畳が作る完全切断線はノーカウントにします。そうしないと、実は18畳以下の部屋で、完全切断線を作らずに畳が敷けるのは、1畳!と15畳しかありません。
 
●完全切断線を作らない1畳の敷き方(汗 (^^;)

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●完全切断線を作らない15畳の敷き方(但し十字が出来る!)

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実際には、むしろ十字ができなければ祝儀敷きに分類されるので、あまり気にしすぎる必要はありません。実際問題として15畳はむしろこう敷くべきです。↑の敷き方は畳が乱雑に並んでいるように見えます。

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ちなみに、数学的な考察により、半畳の畳を使用しない場合(従ってm×nの内どちらかは偶数)、切断線については下記のことが分かっています。 ちなみにこの定理は「切断線」を作らないというのが条件であり、一般にそういう敷き方は多数の十字を発生させます。
 
12345678910
1××××
2×××××××××
3×××××
4××××××××××
5××
6×××××
7××
8×××××
9××
10×××××
「・」が付いている所はこの定理の考察対象外です。
 
この数学的な考察について、詳しくは↓を参照して下さい。
https://www1.gifu-u.ac.jp/~math/gifumathj/10011.pdf
 

その他のルールとして下記のようなものがあります。
 
■鬼門半畳は避ける。
四畳半など、半畳の畳が出る時、それが鬼門(東北)方向に来ないようにします。下記はよくない例。

■床刺しをしない。
床の間を割るように畳を敷いてはいけないとされます。畳は床の間に平行に。

■入口の敷き方。
床の間と同様に入口も割らないように敷きます。これは畳の目がどこから入っても同じようになるようにとも言われます。


 
伝統的な四居敷
 
寺院や旅館の大広間ではこのような敷き方がされています。

バリバリ十字ができています。不祝儀敷きでは?と思われるかも知れませんが、これは古い書院などでの敷き方を蹈襲したもので「四居(よつい)敷き」と言います。この敷き方は広い部屋に敷く時に分かりやすいですし、これはこれで見た目も美しいものです。また畳の縁が傷みにくいとされます。
 
ただ現代ではあくまで大広間などに敷く時の方法であり、家庭向きではありません。
 
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