プールについて

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プールの素材

小学校のプールなどはコンクリート(RC or PC)で作られることが多かったが、近年FRP(Fiber Reinforced Plastics)製のものが注目され、多く導入されている。他に、アルミニウム製、スチチール製、ステレンス製のものなどももある。家庭や幼稚園などではビニール製のプールも多く使用されている。遊泳用のプールではタイル張りのものもある。

水難事故とプール

1955年5月11日、国鉄(当時)の宇高連絡船・紫雲丸が、大型貨車運航船・第三宇高丸と衝突して沈没。

この船に多数の小学生が乗っており、大量の犠牲者が出た。

・愛媛県三芳町立庄内小学校 29人+PTA会長1人
。高知県高知市立南海中学校 28人
・島県木江町立南小学校 22人+教員3人
・島根県松江市立川津小学校 21人+教員2人+保護者2人

この他にも一般客58人と船員2名(船長を含む)が死亡している。

大量の犠牲者が出たことから、本四連絡橋建設の機運が高まるとともに、特に児童生徒の犠牲者100名中、81名が女子であったことから、小学校の水泳教育の必要性が叫ばれ、それ以降、全国の小学校に盛んにプールが設置され、水泳の教育が行われるようになったのである。

プールの設置環境

昔は小学校のプールは圧倒的に屋外だったが、近年は屋内のものも増えてきている。その理由の大きな理由のひとつが、盗み見・盗撮の防止のためである。屋外のプールに一時期、盗み見防止に高い壁を設置する所が多く出たが、その壁が倒壊して子供が死亡する事故が起き、全国でそのような危険な壁が撤去された。

都会の学校では敷地面積が厳しいため、体育館の地下にプールを作るような例もある。1階をプール、2階を体育館にしている所もある(プールを2階にするのは水の重量を建物で支えなければならないので難しい:25m×20m×1mの水の重さは500トンある)。バスケットやバレーのコートを2コート取ると体育館は30m×30mくらいのサイズになるので、25m×8レーンのプール 25m×20mがきけいにそのサイズに収まるのである。

屋内プールは水質の管理がしやすく(屋外プールは雨のために水質が悪化しやすい)、天気に関係無く使用できるのが良い。

また北陸や東北を中心に、学校でも温水プールにする所が多い。温水プールはそうでないものに比べてかなり高い運営コストが必要である(屋外プールの3倍の建設費がかかると言われる)が、通年利用できるのが良い。特に東北などで温水でないプールを作った場合、利用できる期間がひじょに短いので、コストをケチることで利用率が悪くなるという問題がある。それで東北では温水プールが多くなる。

なお競泳用のプールでは水温を25-28℃に保つことが求められる(室温は28-29℃)。

プールのサイズ

遊泳用のプール、スポーツクラブなどでは自由な形・サイズのものが作られている。

競技用のプールは必ず長方形であり、25mの短水路(short course)と、50mの長水路(long course)に分けられる。

多くの長水路プールは、長さが50m, 幅が2.5m×10レーンなので、横は25mあり、このプールを横に使用すると、短水路の大会を行うこともできる。

なお50m, 25mというが、タッチ板設置のため、実際には50.02m, 25.02m になる。

またプールサイドは2m以上(少なくとも片側は5m以上)が必要である。

天井の高さは5m以上だが、飛び込みプールを作る場合は15m以上必要である(一般の体育館の天井は14m以上必要)。

各レーンはレーンロープ及び推定のレーンラインで区切られる。レーンロープの色は左右ま両端は緑色、中央ハ黄色、その他は青である。レーンラインには両端10mの位置にクロスレインが入る。両端から5mの所と中央には、プールを横断するラインを入れる。また背泳ぎ用のターン標識として、プール上空・端から5mの位置に旗付きのロープを渡す。またスタート位置から15mの所にフライング通知用のロープを設置する。

水連の公認プールには“一般プール”“国際プール”の2ランクがある。
50m一般プール
水深1.35m以上 レーン数6以上 幅15.4m以上(両端に0.2m以上の余幅と休息棚設置)明るさ600lx以上。
50m国際プール
水深2m以上(3m推奨) レーン数10 幅25m以上 明るさ1500lx以上
25m一般プール
水深1m以上(1.35m以上推奨) レーン数6以上 幅12.4m以上(15.4m以上推奨) レーン幅2-2.5m(2.5m推奨)(両端に0.2m以上の余幅と休息棚設置)明るさ600lx以上。
25m国際プール
水深2m以上(3m推奨) レーン数10 幅25m以上 明るさ1500lx以上

飛び込み台

水深が1.35m未満のプールには飛び込み台を設置してはならないことになっている。基本的に飛び込みをする場合、水深は最低でも1.3mが必要であるとされる。

ところが小学校のプールはまだしも、公共の市民プールなどでも、水深が1mに設定されているプールが多い。それは1.3mあると、小学生が背が立たないので溺れるおそれがあるからである。そういうプールでは絶対に飛び込みはしてはならないのだが、飛び込みをさせる体育教師が多く、水底衝突事故も頻繁に起きているのは困ったものである。

高校などでは水深が可変で、授業で使う時は1m、部活でせ水泳部が使う時はヌヌ2mとかに設定でるプールを持つところもある。

(2021-02-11)
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