水中競技の種目

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水中競技(Aquatics)あるいは広義の水泳には様々な種目があるが、近年よく行われているのは下記のように種目である。

競泳

競泳(swimming competition)あるいは狭義の水泳(swimming)とは、水泳によってスピードあるいは順位を競うものである。近年ではその多くがプール、特に水温が管理された屋内プール(大きな大会では人工照明でなければならないことになっている)で行われる。
競泳は泳法別に行われる。

自由形

自由形(freestyle)は、泳法を限定しないものである。犬かきで泳いでもよい!が通常の大会では多くの選手がクロール(front crawl)で泳ぐ。ただしオリンピックの初期の頃は、みんな平泳ぎで泳いでいたらしい。オリンピックでは、50m, 100m, 200m, 400m, 800m, 1500m の競技がある。しばしば女子の1500m, 男子の800mを行わない大会もある。

平泳ぎ

平泳ぎ(breaststroke)は、手を左右対称に水平に一描きし、足を後方に一蹴りする泳法である。人類が最も古くから使用していた泳法であると言われる。初期のオリンピックでは“最も美しい泳ぎ方”と言われ、ほとんどの選手がこの泳法を使用した。その中で息継ぎの不要な背泳で優勝した選手が出ると、男らしくない!と言われて非難された(結局“背泳”を独立させた)。後にクロール泳法が発明されると、みんなそちらに移行したので、“平泳ぎ”は独立競技となった。

多くの大会では、50m, 100m, 200m の競技が行われる。50mの無い大会も多い。

背泳

背泳あるいは背泳ぎ(backstroke)は、身体を上向きにして泳ぐ泳法である。息継ぎが不要なので、船が遭難したよう場合に、もっともサバイバル性の高い泳法でもある。昔は平泳ぎを裏返したような泳ぎ方であったが、後にクロールが発明されると、現在のようにクロールを裏返したような泳ぎ方が主流となった。

多くの大会では、50m, 100m, 200m の競技が行われる。50mの無い大会も多い。

背泳は唯一飛び込みでスタートしない競技である。後ろ向きに飛び込めと言われたら、あまりにも怖すぎる(実際事故が続出すると思う)。飛び込みの代わりに、現在(2014年WC以降)バックストロークレッジ(backstroke ledge)という補助装置をタッチ板の所に取り付けて使用している。

1980年代にバサロ(Vassallo)泳法と言い、潜水して泳ぐ方法が流行ったが、ソウル五輪で鈴木大地が長時間のバサロ泳法で優勝したのを契機にルールが改訂され、潜水泳法はスタートあるいは折り返し後10mまでに制限された(後15mに緩和)。

バタフライ

バタフライ(batterfly)は、両腕を伸ばしたまま後方へ押しやる泳法である。元々平泳ぎのルールは、左右対称に手足を動かすこと、というものだったので、この泳法を取る選手が現れ。上位を独占するようになったので、別の泳法として独立させたものである。当初は足の動きは平泳ぎの足だったが、膝を痛めて曲げられなくなった選手が苦肉の策として現在のように足を上下に動かす“ドルフィンキック”で泳いだら、かえってその方が速く泳げた。それでみんなドルフィンキックをするようになった。

多くの大会では、50m, 100m, 200m の競技が行われる。50mの無い大会も多い。

バタフライはクロールの次にスピードの出る泳法であり、意外にカロリー消費が小さいのだが、習得の難しい泳法でもあり、下手糞なバタフライは、エネルギーばかり消費してスピードが出ない。

メドレー

メドレーには“個人メドレー”(individual medley IM)と、“メドレーリレー”(medley relay)があり、使用する泳法の順序が異なる。

個人メドレー:バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形
メドレーリレー:背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ→自由形

なぜこういうことになっているかというと、リレーの場合、背泳の泳者は、他の泳者から引き継いで泳ぐことが不可能なので先頭で泳ぐ。これに対して個人メドレーの場合は、飛び込みでスタートしたいからバタフライが先頭なのである。

メドレーは多くの大会では、200m,400m の競技が行われる。短水路では100mも行われる。

近年、混合メドレーリレー(Mixed-gendered medley relay)と言い、男子2名・女子2名の4名によるメドレーリレーも行われている。泳法の順序は通常のメドレーリレーと同じで、どの泳法に女子、どの泳法に男子を割り当てるかは自由なので、各々のチームの作戦次第である。

また個人メドレー・メドレーリレーでは“自由形”は、平泳ぎ・背泳・バタフライ以外の泳法で泳がなければならないことになっている(普通クロールで泳ぐから問題無い)。

オープンウォーター

オープンウォーター(Open Water Swimming)とは、プールではない場所、多くは海・湖・川などで泳ぐことであり、多くの大会が海や湖で行われる。しばしば遠泳(Long-distance swimming)と同一視されている。

トライアスロンでは遠泳・自転車・マラソンがセットになっている。トライアスロンは必ず最初が遠泳である。マラソン→自転車→遠泳なら死亡者が続出するだろう。

というのはよくあるブラックジョークではあるが、海での競技はどうしても事故率が高い。日本国内の大会でも毎年数人の事故死者が出ている。多くの死亡者が、だいたいゴールの200-300m手前で死亡している。あと少しだから頑張ろうと思わず、無理だと思ったら(救命胴衣を付けている場合は特に)上向きに浮かんで、救助を待つ気持ちが大切である。救助されればまた挑戦できるが、死んだら永久に再挑戦不能である。

日本泳法

日本泳法は、古式泳法とも呼ばれ、日本古来の泳ぎ方である。近年西洋式の泳法が広く普及しているが、多くの泳法が「速く泳ぐ」ことを目的としているのに対して、古式泳法には、体力をあまり使わずに泳げるものが多いとも言われる。競技人口は一時期はかなり減っていたものの、最近は愛好家が増えつつある。

アーティスティック・スイミング

アーティスティック・スイミング(Artistic swimming)は、水の中で体操あるいはダンスのようなものをする競技であり、以前はシンクロナイズド・スイミング(synchronised swimming)と呼ばれていたが、2017年にこの名前に改称された。

アーティスティック・スイミングの女子日本代表はマーメイドジャパン。

水球

水球(Water Polo)はも水の中で行う球技である。水球の男子日本代表はポセイドンジャパン。

飛び込み

飛び込み(Diving)は水に飛び込む競技である。オリンピックなどでは下記のような競技が行われている。 高飛込の飛び込み台は硬いが、飛び板飛び込みの飛び込み台は揺れるので、それで勢いを付けて飛び込む。 また高飛び込みをする必要があるので、プールの天井は最低でも13-14mの高さが必要である。

近年、これに加えて、ハイダイビング(High diving)という競技が行われるようになった。

“高飛び込み”(platform diving)はプールの10mの台から飛び込むが、ハイダイビングでは元々天然の崖の上から海に向かって飛び込む競技として生まれた。ひじょうに高い所から飛び込むので、プールでの飛び込み競技と違い、必ず足から入水しなければならないことになっている。頭から入水するのはとても危険である。競技会では、人口の池を作って、鉄骨などで高い台(27m規準)を組み、そこから飛び込んだりする場合もある。2019年光州の世界水泳では、光州市内の朝鮮大学校のサッカー場に仮設の池と飛び込み台を設置して実施した

(2019-11-09)
(2021-02-11大幅加筆)
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