スキー系の競技

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★今日の特集 ウィンタースポーツの世界(2)スキー系の競技-1

さて、冬のスポーツの代表といえば、スキーとスケートでしょう。まずは そのスキーですが、基本的にはノルディックとアルペンに別れます。

ノルディックは北欧で発達したもので主としてジャンプとレース、アルペン はアルプスで発達したもので主として滑降です。

レースは雪の上を走っていくもので、北欧で元々スキーを雪上の移動手段と して使用しているものが競技として発達したものです。スキーは細身で、 かかとが上がるタイプのものを使用します。

滑降系の競技は、アルプスの山の斜面を滑り降りる技術が発達したもので、 この用途には靴がしっかりスキーに固定されたタイプのスキーを使います。

スキーの元々の形はレース用のようにかかとが上がるタイプですが、北欧で かかと固定型で方向転換する技術が発達したため、こういう分化が生まれた ようです。

ジャンプは伝説によれば、元々刑罰としてスキーを履かせて崖の下へ突き 落としていたのが、受刑者の中に上手に着地して罰を免除される者が出て、 「あれ、やってみよう」と一般の人にも広まったものと言われています。
スキーは幅広のものを使用します。

現在ワールドカップやオリンピックではジャンプはノーマルヒルとラージ ヒルに分かれています。ジャンプ台には「これ以上飛ぶと危険」という K点(Kristischer Punkt)が明示されていますが、ノーマルヒルは90m, ラージヒルは120mです。しかし国際大会で上位に入るにはK点を超える のが必須条件です。

レース(クロスカントリー)は現在オリンピック等ではクラシカルとフリーに 分けられています。クラシカルは平地で走らずに滑る行為(スケーティング) を禁止したものです。

オリンピック等では「ノルディック複合」「バイアスロン」といった複合 競技が設けられています。ノルディック複合はジャンプとクロスカントリー を組み合わせたもので、実際にはジャンプの成績を時間に換算して、時間差 を付けてレースをスタートし、最初にゴールした人の勝ちです。

バイアスロンはクロスカントリーと射撃を組み合わせたもので、スキーで 走ってきて息が乱れているのを落ち着かせて正確に的を射抜く腕が問題に なります。撃ち損じると外した弾の数に応じたペナルティの距離がコース に追加されます。(ペナルティ用のコースを外した弾数分、周回します)

アルペン系はまた明日。

★今日の特集 ウィンタースポーツの世界(3)スキー系の競技-2

今日はお約束通りアルペン系のスキーの話をします。一般に初心者がスキー の講習を受けに行きますと、最初に渡されるのがたいてい滑降用のスキーで す。このタイプのスキーは足をしっかりスキーに固定しますので、スキーを 履いた状態になれていない人でも、あまり足首をひねったりして怪我をする 危険がありません。そして、まずは安全な転び方から講習を受けることに なります。初心者は自分で進行方向のコントロールが効かなくなったり、 スピードが出過ぎてどうにもならなくなったら、転ぶのが一番安全です。
ですから最初にしっかり転び方を覚えておけば足を折ったりする事故は相当 防げます。

このタイプのスキーで進行方向を変える技術にはボーゲンとクリスチャニア があります。ボーゲン(ブルーク・ボーゲン)はスキーを八の字の形に開き、 その傾きの調整で曲がるものです。この形で斜面を滑ると、そんなに速度が 出ませんので方向転換もしやすく初心者向きです。スキーを始めて2〜3年 の人はボーゲン専門でいっても全然恥ずかしくありません。またボーゲンで 滑っていれば、周りの人も「初心者だな」ということで、敢えてその人の そばには近づかないように配慮してくれたりもします。初心者は自分の進路 に他の人が入ってきても避けることができなかったりしますので。

もうひとつの手法、クリスチャニアはその名称はノルウェーの首都オスロの 古名から採られたものです。スキーは八の字に開かず平行線にしたまま腰の バランスで方向転換します。これはスケートの方向転換と同じ要領ですので スケートができる人は比較的早くマスターすることができるはずです。英語 ではスキーの形をとってパラレルとも言います。このクリスチャニアの要領が 分かればスキーを滑るのに敢えてストックは必要ありません。あくまで補助 的なものになります。初心者の場合は、ストックにやたらと頼ろうとして 腕に力が入るのでスキーのコントロールがおろそかになってしまいます。

スキーの板の選び方ですが、昔は自分の身長+10cmくらいを選べ、といわれ ていたのですが、実はこういう長いスキーはコントロールしにくい。私は 脚力が無いので、昔から自分の身長より短いスキーを選んでいました。その ほうがスキー板が軽い分、自分の思い通りにスキーを制御できるのです。
(ミニスキー(*1)に慣れすぎた後遺症かも知れませんが...)

ところが最近は「カービングスキー」といって、曲がりやすく加工された 短いスキー板が大流行しています。これは普通のスキーよりも制御しやす い分、逆にスピードも出やすいですし、普通のスキーのつもりで力を入れ すぎると曲がりすぎて怪我をするケースもあるようです。利用なさる場合、 特に従来型のスキーで長く滑ってきている人ほど注意しましょう。なお、 カービングスキーの場合は、そもそも自分の身長-10cmでいいと言われて います。

(*1)ミニスキーというのは、長さが数十cmの超短いスキー板。これって   結構ファンが多いんですよね。いわばスキーとスケートの中間のよう   なものですが、ノーマルスキーをボーゲンで滑っているレベルの人や、   ストックが手放せないという人には、あまりお勧めできないかも。
  小回りが利くのがとてもオモシロイものです。スノーボードのような   遊び方をしている人もいるようです。

オリンピックの話まで辿り着いていないので、続きは明日。

★今日の特集 ウィンタースポーツの世界(4)スキー系の競技-3

さて、現在オリンピックではアルペン系のスキー競技は次のように設定され ています。

 滑降(downhill)  回転(slalom)  大回転(Giant slalom)  スーパー大回転(Super-G)  複合(combined) 滑降+回転

基本的に言えば、滑降はとにかくコースをどんどん滑り降りる競技。単純に スピードを競うものです。最高時速は130km/h以上。下手に転べば即死の世界 です。実際一流のプレイヤーでも死亡事故や死ななくても大けがをする事故 は後を絶ちません。

よく言われる話で、滑降とジャンプとどっちが怖いかというので、滑降の選手 はジャンプを見て「あんな怖いこと自分にはとてもできない」と言い、逆に ジャンプの選手は滑降を見て「あんな怖いこと絶対できない」と言うとか。

この滑降では、高速の中でもスキーを安定させる高い技術と、長い距離を滑り 降りる間体力を持たせる持久力が要求されます。非常に疲労が激しいものです から、回転系の競技と違って、オリンピックなどでは一発勝負でのタイム争い になっています。

回転系の競技はターン技術が重要になってきます。その中で回転は旗門と呼ば れる青や赤の旗の横を通っていきますが、大回転は関門と呼ばれるゲートの中 を通過していきます。スーパー大回転は大回転より関門の間隔が広がっており、 より滑降的な要素(スピード)が強くなります。これらはオリンピックでは2度 滑って、合計タイムで競います。

★今日の特集 ウィンタースポーツの世界(5)スキー系の競技-4

近年オリンピックでは、フリースタイルのスキーというジャンルが追加され ました。前回の長野五輪では里谷多英がモーグルでみごと金メダルを獲得し たのも鮮明に記憶しておられる方は多いかと思います。高校生の上村愛子も 同じモーグルで7位入賞でした。

現在フリースタイルスキーは、モーグルとエアリアルの二種目が行われてい ます。モーグルは1992年のアルベールビル大会から、エアリアルは1994年の リレハンメル大会から採用されています。

モーグルは「こぶ」という意味で、多数の雪のこぶが作られた斜面を滑り おりる競技です。採点は、ターン技術の評点、滑り降りるのにかかる時間、 そして途中に設けられている小さなジャンプ台(1.2m以下)で見せる空中演技 (エア)との総合評価で行われます。

エアの演技としては次のようなものがあります。

 スプレッドイーグル 両手両足を大きく広げる  コザック  足を腰の高さまで上げ、前傾の姿勢を取る  ダフィー  両足を前後に開く  スブレッドスター ダフィーで板を水平にしたもの  ツイスター 両足を閉じて下半身を90度ひねる  バックストレッチャー 体を海老ぞりにする  アイアンクロス その状態で腕と板の両方を交差させる。

このエアは2つのジャンプ台で各々別の演技を行わなければなりません。また オリンピックレベルでは、一回の空中演技の中で、こういうワザを2種類以上 連続して行います。前回五輪で金メダルを取った時の里谷は1回目のエアが ツイスター・スプレッドイーグル、2回目はアイアンクロス・コザックでした。

エアリアルの方はキッカーと呼ばれるジャンプ台を使って空中に舞い上がり、 そこで空中演技を行うもので、キッカーは2m, 3.6m, 4.2m の三種類(small, medium, bigという)があります。更に飛び出しの角度が分けられてもっと 種類があることもあります。ソルトレイクでは6種類のキッカーが用意されて います。

演技者は自分が行う空中演技の内容に合わせたジャンプ台で演技を行います。
採点はジャンプの距離や高さ(エア)、演技の内容(フォーム)、着地の美しさ (アウトライン)で行われます。オリンピックではジャンプは2度行い、異なる わざを見せなければなりません。

エアリアルは大きなジャンプ台を使いますので、かなり大胆な演技が行われ ます。空中で体を2回転・3回転などさせ、それに当然ひねりを加えます。
前方回転・後方回転、抱込み姿勢・前屈姿勢・伸身姿勢などといった別があり、 水泳の高飛込みや体操の鉄棒、またトランポリンなどと似た面があります。
実際この競技には体操の出身者が多いそうです。


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