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沖の鳥島工事(1987)

沖の鳥島は和歌山のほぼ南1600kmの海上にある小さな島です。

この島は九州パラオ海嶺上に出来た島で、この海嶺は宮崎の都井岬沖から延々と、インドネシア北のパラオ諸島(アメリカ領)まで続き、ここで小笠原諸島やグァムが乗っている南本州海嶺と合流して、インドネシア中央部のワイゲオ島付近まで続いています。

ここは日本最南端の島。北緯20度25分13秒東経136度4分20秒。特に誰かが住んでいるわけではないのですが、ここが重要なのは、日本がこの島を領有していることで、この周り200海里は日本の排他的経済水域として日本の漁船が独占して漁業を行なえるからです。

ところで近年、この島の海岸線が侵食されて、満潮時に水面より上に出ている部分がだんだん狭くなってきました。満潮時に完全に水面下に沈んでしまうものを『島』とは認められません。これが『島』でなくなってしまうと、日本は広い経済水域を失うことになり、これは放置できないことでした。

そこで調査団が派遣され、詳しく調べた所、一番潮が満ちたときはなんと大きな岩が2個海面より上に出ているだけであることがわかりました。万一にもこの岩が台風などで崩れたりしたら大変なことになる。そこで政府は1987年11月26日、この岩の周りに最先端の技術を投入して護岸壁を作ることを決定したのです。(工事は1989年11月完了。その後も保守作業が随時行われている)

そのような人工の護岸壁で守られたものを『島』と認めてよいかは異論もあるところなのですが、アメリカに非公式に打診した所、アメリカは『いいんじゃない?』と言ったので、工事にGOサインが出ました。

(別にアメリカに損得はありませんし)

潮が満ちると海水であふれる所にコンクリートで工事をするのは大変なのですが、西ドイツで開発された、水中でも固まるコンクリートを使って工事は進められました。この技術は後に、関西空港建設の際も使用されています。

(しかし、ここに何かの研究施設でも作って誰か人が住むようになればまぁ安泰なのですが。。。。。ハワイと同じ緯度の常夏の島。誰か住みたい人はいませんか? ^^)

(1999-11-25)(2002-01-05)加筆


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