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達磨大師

10月5日は達磨忌。全国の禅寺で法要が営まれます。

達磨(だるま)大師は禅宗の祖とされる人で、6世紀頃の人です。

インドで生まれて中国に渡り崇山少林寺で9年間座禅を組んで悟りに達したといいます(面壁九年)。あまり長い間座禅をしていたために足が腐ってしまったという俗説があのユーモラスなダルマ人形を生んだともいいます。

禅の公案の中に、達磨大師が中国に到着した時梁の国の武帝(在位502-549)と交わした会話というのが伝えられています。それによると武帝が「私は今までたくさん寺を造り僧を育てて来た。これはどのくらいの功徳になっているだろうか」と聞くと達磨大師は「功徳は何もない」と答え、「では仏教における聖なる真理は何か」と聞くと大師は「空っぽで何もない」と答え、更に武帝が「何もないというのなら、お前は何者だ」と聞くと「知らぬ」と答えたといいます。

(こういう人物を処刑しなかった武帝の器の大きさに乾杯! 但しこの武帝 は後世の評価としては、仏教に力を入れすぎて財政を破綻させたと言われ ています。達磨大師はこの国にはいつかず、魏の国の少林寺に行きました)

ところで、ダルマ人形の発祥の地は、吉野裕子氏によれば群馬県高崎市近郊の少林山達磨寺だとのことです。水戸光圀が帰依していた中国僧心越禅師が開いた寺でこの心越禅師が書いた一筆書きの達磨像を1783年、9代目住職東嶽和尚が木型に作り当時続いていた天変地異の邪気を祓う呪物として農民達に伝授したのが始まりだとのことです。現在この近辺で作られて全国に出荷されているダルマの人形は年間150万個に達するとのことです。(吉野裕子「ダルマの民俗学」岩波新書)。

しかし、ダルマ人形の元が一筆描きの達磨像であったなら、この人形に手足のないことも分かるのですが、そうなると達磨大師に関しての俗説で、あまり長時間座禅していた為に手足が腐ってしまったというのは、どちらかというと、逆にこの人形に手足がないことから発生したものかも知れません。


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