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アンディ・フグ(1964-2000)

先日急死した元K−1チャンピオン、アンディ・フグ(Andy Hug)は1964年9月7日、スイスのチューリッヒで生まれました。

小さい頃から喧嘩にあけくれていて、10歳の時に友人に道場に連れて行かれたのをきっかけに、空手を始めます。15歳の時に極真空手スイス道場に移り、17歳でスイス・チャンピオンに。少年時代のあこがれは小さな身体で大男をなぎ倒すブルース・リーだったといいます。そして19歳の時第三回極真世界大会で世界にデビューしました。

1987年、日本で行われた第4回の極真空手世界大会では準優勝。これは決勝戦で松井章圭に僅差の判定で敗れたものでした。1989年には極真空手ヨーロッパ大会で優勝。

1992年に極真を離れ、正道会館主宰の「格闘技オリンピック2」に電撃参加。得意の「かかと落とし」や「上段後ろ回し蹴り」などで破壊力を誇示しました。同年の「カラテ・ワールドカップ」で優勝。翌年も決勝戦で佐竹雅昭と決着が付かず試し割判定で惜しくも準優勝でした。

この1993年から「K−1グランプリ」が始まります。「K−1」の「K」とは、空手・キックボクシング・カンフーなどの頭文字を取り「F−1」を模して考案された名前で、立ち技・打撃系の格闘技の最高峰を決める大会という意味があります。

この1993年の大会にはトーナメントには参加しておらず、ワンマッチの特別戦で村上竜司に1回KO勝ちしています。1994年に初めてトーナメントに参加しますが、1回戦でパトリック・スミスにまさかのKO負け。このスミスに対しては同年リベンジ・マッチで勝って見事復讐を果たします。

1995年大会では今度はまた1回戦で良きライバルとなるマイク・ベルナルドに3回TKO負け。同年リベンジマッチを組むものの、また2回KO負けします。この因縁は持ち越し。この年は別のマッチでアーネスト・ホーストにも負けています。

フグは1996年大会でこの1995年の借りを全部返しました。

1回戦、2回戦を順調に勝ち上がったあと、準決勝でホーストに再延長の末判定で勝ってまずひとつリベンジ。そして決勝では宿敵ベルナルドと対戦。1日に何試合も行う過酷なマッチに耐え、2回KOでこれを倒してもう一つリベンジ。念願のK−1王者に輝きました。

一度負けた相手にしっかりリベンジするこの不撓の強さにより、この頃からフグは「ミスターK−1」「不屈の鉄人」などと呼ばれるようになり、彼の人気とともにK−1の人気も高まりました。

1997年大会では初戦佐竹に貫禄勝ちしたあと準決勝でアーツに勝つも決勝で僅差でホーストに敗れます。1998年大会では準決勝のグレコ戦で体力を消耗しすぎて決勝でアーツに敗れて、2年連続準決勝に終わってしまいました。

1999年大会では調整不足がたたってベスト8止まりになり、これを機会に、今まで日本とスイスを往復しながら試合をしていたのを日本での闘いに集中するべくスイスでの引退を表明。2000年6月に引退試合を行いました。

そして10月に福岡で行われるK-1の試合に備えて来日準備中に体調の不調を覚え現地の病院で診察を受けますが、多少白血球が多い程度でそんなに重い症状とは思われなかったため8月15日そのまま来日。しかし高熱が続き19日に入院。急性前骨髄球性白血病(APL)と診断されました。

フグは22日にファンに向けて闘病の強い決意を示すメッセージを発表しましたが、病状は急速に進行。8月24日18時21分亡くなりました。

  ファンの皆さん、突然、このような状態に私が陥ってしまったことで、大変ショックを与えたかと思います。私自身ドクターから症状を聞いた時は非常にショックを受けました。しかし私は自分が今陥っている状況をファンの皆さんに告げることで、ファンの皆さんとともにこの病気と闘っていきたいと思います。今度の敵は私がこれまで闘った中でも一番の強敵です。しかし私は勝ちます。ファンの皆さんの声援をパワーにしてリングと同じ時のように、最大の強敵に勝とうと思います。10月の大会は残念ながら出られませんが、日本でこの病気と闘い、いつの日か必ず皆さんの前に現れたいと思います。頑張ります。押忍。

                           アンディ・フグ

「ゴーメンなさいよ」のCMやバラエティ番組への多数の出演などで格闘技ファン以外にも親しまれ、引退したら映画のアクションスターになりたい、と語っていたアンディ・フグ。

あまりにも早すぎる死でした。

K−1グランプリ96チャンピオン、UKF世界スパーヘビー級チャンピオン、欧州空手トーナメント2連覇、WMTC世界スーパーヘビー級チャンピオン、WKA世界欧州ムエタイスーパーヘビー級チャンピオン、。。。。

合掌。


(2000-09-06)

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