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象の来日(1729)

享保14年(1729)4月28日、ベトナムからやってきた象が中御門天皇と霊元上皇の御前に出されました。

この象は徳川八代将軍吉宗が「象が見たい」と言って中国の商人に連れてくるよう命じて輸入されたものですが「中国には象がいませんでしたので暹羅(タイ)より連れて参りました」と言って持ち込んだものですが、実際にはどうも交趾(ベトナム)で調達されたもののようです。

長崎に上陸して江戸へ行く途中、京都を通りますので、折角の珍客、陛下にも見て頂こうということで、この日の謁見となったのですが、天皇に謁見するのに無位ではいけないということで、急遽「従四位広南白象」(*1)という位が贈られ謁見を可能にしました。こういう事を考えるお公家さんもなかなか粋です。

(*1)広南というのは「ホイアン」と思われる。ベトナム中部の都市。同名の都市が40kmほど離れて2つあるがどちらかは私には分からない。なお中国の雲南省にも広南(コアンナン)という都市があるが、恐らくそこではない。

京都で天皇・上皇に見て頂いた後は1ヶ月掛けて江戸に到着。吉宗ははじめて見るその象の大きさにひじょうに驚いたとのことです。そして飼育係を任命して、浜御殿で飼い、その後も時々見に行っては嬉しそうにしていたとの事です。吉宗という将軍はしばしばこういう良い意味で子供っぽい所を持っています。


(2004-04-28)

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