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前畑ガンバレ(1936)

1936年8月11日、開催中のベルリンオリンピックで、前畑秀子選手が200m平泳ぎで優勝、金メダルを獲得しました。この時実況中継をした河西三省アナウンサーの声は途中から前畑の善戦に興奮し「ガンバレ、ガンバレ、前畑ガンバレ」という絶叫に変わりました。この「前畑ガンバレ」の実況は本来冷静に事実を伝えるべきアナウンサーとしては失格行為かも知れないが、その場の興奮を伝えるものとしては歴史に刻まれるに値する実況であったとして長く語り継がれることになりました。

河西アナウンサーの後の言葉「僕みたいなおとなしい人間があれほど興奮したんだからねえ」。時には客観的事実ではなく主観的事実を伝えるべき時もあるのでしょう。

前畑秀子は和歌山県橋本町(現橋本市)に1914年5月20日、生まれました。自宅近くの川で古式泳法に親しみ、やがてスカウトされて名古屋市の椙山女子専門学校に入り、西洋式水泳の訓練を受けます。18歳の時にロサンゼルスオリンピックに参加、この時はわずか0.1秒差で惜しくも銀メダルでした。

ここで負けず嫌いの彼女は温水プールなどないこの時代に冬でも構わず冷たい水の中を毎日何キロも泳いで鍛錬、再度の挑戦となったこのベルリンオリンピックで見事金メダルを獲得したものです。今でこそ若いオリンピック代表選手たちが笑顔でカメラに向かって手を振る時代ですが、当時彼女は「金メダルを取れなかったら死を」という覚悟でベルリンへ赴いたとのことです。

その後前畑は現役引退後母校椙山学園で後進の指導にあたり、昭和40年代からは選手層だけでなく一般の人への水泳指導をする「ママさん教室」なども開講、スポーツの振興に大きな寄与をしました。1995年2月24日15:54死去。


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