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世界初の女子マラソン(1979)

1979年11月18日。世界で初めて国際陸上競技連盟が公認した女子フルマラソンが東京で開催されました。第一回東京国際女子マラソンです。

女子の長距離は一時期タブーとなっていました。これはオリンピックで選手がゴール後倒れるという事故があり、女性には長い距離は無理ではないかという話になってしまったためです。

しかし女子選手は市民マラソンなどから少しずつちゃんと走れることをアピール。ここに画期的な公認の女子マラソンが開催されるに至りました。

女子のマラソンの記録はこの第一回の大会の優勝者ジョイス・スミスの場合2時間37分48秒というものでした。しかし現在は2時間20分ほどまで来ており、いづれは男子の記録を抜くのではないかとも言われています。なお、日本人の最高記録はたぶん高橋尚子が昨年12月のアジア大会で出した2時間21分47秒ではないかと思います。

(世界最高はその時点ではロルーペの2時間20分47秒でしたが、日本記録・世界記録ともに、その後もっといい記録が出てないかどうか、確認できませんでした。どなたか確実な情報をご存じでしたら、教えて下さい)

なお、下記にこの大会のこれまでの優勝者のリストをあげます。

1979.11.18 1.ジョイス・スミス(英) 2:37:48 42歳。二児の母。1980.11.16 2.ジョイス・スミス(英) 2:30:27 1981.11.15 3.リンダ・スタウト(カナダ)2:34:281982.11.14 4.ゾーヤ・イワノワ(ソ連) 2:34:261983.11.20 5.佐々木七恵(日本)    2:37:09 10位以内に日本人5人1984.11.18 6.カトリン・ドーレ(東独) 2:33:231985.11.17 7.カトリン・ドーレ(東独) 2:34:211986.11.16 8.ロザ・モタ(葡)     2:27:15 ドーレは2位1987.11.15 9.カトリン・ドーレ(東独) 2:25:241988.11.20 10.アウロラ・クーニャ(葡) 2:31:26 2位はヒピヒ1989.11.19 11.リュボフ・クロチコ(ソ連)2:31:331990.12.09 12.謝麗華(中国)      2:33:04 3位は谷川1991.11.17 13.谷川真理(日本)     2:31:271992.11.15 14.リズ・マッコルガン(英) 2:27:38 ドーレが2位1993.11.21 15.ワレンティナ・エゴロワ(露)2:26:40 2位谷川,3位ドーレ1994.11.20 16.ワレンティナ・エゴロワ(露)2:30:091995.11.19 17.浅利純子(日本)     2:28:46 2位エゴロワ1996.11.17 18.藤村信子(日本)     2:28:58 3位マッコルガン1997.11.30 19.伊藤真貴子(日本)    2:27:451998.11.15 20.浅利純子(日本)     2:28:29 2位市橋有里(同タイム),3位宮崎安澄1999.11.21 21.?

第4回大会の時、2位に入ったエレナ・ツフロは41キロ地点で突然止まり、ゼッケンを止めていた安全ピンを外して足をそれで刺しました。一体何??と、みな驚いたのですがこれはソ連では有名なけいれんの処置法だったのだそうです。

第5回の佐々木七恵は市民ランナーだったのがオリンピック出場を目指してSB食品に入社。瀬古を育てた中村監督のもとで練習をつみました。そしてこの大会に勝って翌年女子マラソンが初めて採用されたロサンゼルス・オリンピックに出場します。

第6回,7回,9回を制し、8回大会も2位だったカトリン・ドーレは現在暖かいスペインで練習をつんでいます。昨年の大会にも出てきて先頭集団に加わるなどいまだに健在ぶりをみせてくれました。

第13回大会。日本人として2人目の優勝者となった谷川真理も当時市民ランナーでした。昨年20回大会では無許可でナイキのCMに出たとして選手資格を停止され、特別参加の形になりました。記録は2:36:16。8位相当のタイムで意地を見せました。

第17回大会では37キロ付近で浅利を含む3人の選手が転倒するアクシデントがありました。しかし浅利純子はそこから立ち直って最後200mで逆転して勝ちました。浅利は20回大会では最後まで市橋有里とデッドヒート。結局1位と2位のタイム差なしでの勝利になりました。

今年の大会(21日)は来年のオリンピックの出場者決定の大きな要素のひとつになります。日本の選手としては次のような人たちが出ます。

鈴木博美、千葉真子、山口衛里、盛山玲世、寺内多恵子、甲斐智子

鈴木は日本人選手中では最高記録の持主です。千葉は事実上の初マラソンです。現在、オリンピックの代表(3名)として、夏の暑い時期に行われた世界選手権で2位に入った市橋有里はほぼ確実視されており、残り2名の枠をめぐって激しい争いがこれから数ヶ月間、繰り広げられていくことになります。

なお、外国からの招待選手としては主に次のような人たちがいます。

ファツマ・ロバ、ワレンティナ・エゴロワ、孫迎杰、ヤネ・サルマエ

(1999.11.17)-------------------------------------今年の優勝者は山口衛里。2:22:12、日本歴代2位、世界歴代6位の立派な成績でした。まだ後のレースがおこなわれていないので陸連幹部は口をにごしていますが、山口はシドニーの切符をほぼ手中に収めたものと思われます。

これはある意味で「最後の切符」でした。このまま行くと、市橋有里・山口衛里・高橋尚子の3人で決まり。他の選手は大阪国際か名古屋国際でよほどの記録(2時間21分代)で優勝しない限り(2位では多分無理)、逆転の道はありません。

(1999.11.22)-------------------------------------さて、東京女子マラソンですが、山口衛里が2時間22分12秒の世界歴代6位(日本歴代2位)の好記録で優勝。シドニー・オリンピックへの切符に一歩近づきました。

これで切符獲得?と思ったのですが、陸連の幹部は口をにごしているようです。つまり、まだ大阪と名古屋のレースを残しているので、この2つのレースでもっとすごい記録を出して優勝する選手が出た場合ひっくり返る可能性がまだわずかに残っているということでしょう。

それ故に、シドニーを狙う選手はこの2つのレースに必死になる必要があります。今回充分な力を出せなかった鈴木博美・千葉真子は1月の大阪はまだ体力的に無理でしょうから、3月の名古屋で最後の挑戦をすることになるのでしょう。千葉は再挑戦の意向を表明しているようですが、鈴木は少し考えたいと言っているようです。でもぜひ挑戦して欲しい所です。

その名古屋には今大会怪我で欠場した「日本のエース」高橋尚子が当然出るものと思われます。つまり大阪で誰かがものすごい記録を出さない場合市橋と山口に加えて、名古屋の優勝者の3人でシドニーに行くという構図になりそうです。

(1999.11.23)


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