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火星人騒動(1938)

1938年10月30日、全米で火星人来襲のパニックが起きました。

この日CBSラジオのハロウィンに合わせたスペシャル番組でオーソン・ウェルズ(Orson Welles,1915-1985)は、、H.G.ウェルズ(Herbert George Wells,1866-1946)の「宇宙戦争(The War of the Worlds)」を元にした番組を放送しました。(同じウェルズさんでもスペルが違うことに注意)

H.G.ウェルズの「宇宙戦争」は火星人が地球に攻めてきて大パニックになるSF小説ですが、オーソン・ウェルズはこれをごく普通の番組を放送している最中に臨時ニュースの形で火星人が襲来してあちこちの都市を攻撃している、という話を流す方式で構成しました。「どこどこの都市が襲撃されました」「詳しい情報が入りましたらまたお伝えします」そのような緊迫したニュース原稿が読まれたようです。

番組の最初には、ちゃんとこのことは断っていたのですが、途中でラジオを付けた人たちの一部が、ほんとうに火星人の来襲があったものと思いこみ、全米でパニックが起きました。

この騒動のこと自体が後に映画になっています。

その映画ではパニックになった人々が宇宙人と戦おうといって手に手に銃を持って集まり、火星人と間違って給水タンクを撃ってしまう、という話になっていました。それに、義勇兵になりたいといって親に反対されていた青年の話が絡ませてありました。映画のストーリーはパニックの起きている町と放送局との二元進行で構成されていました。

オーソン・ウェルズは映画俳優・監督として知られ、「市民ケーン(Citizen Kane)」「第三の男(The third man)」「007カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)」 「ジェーン・エア(Jane Eyre -1944)」などに出演しています。

H.G.ウェルズはジュール・ベルヌに続いてSFのジャンルを確立した作家で、ベルヌがSFの祖であればウェルズはSFの父ともいうべきところでしょう。この作品の他に「透明人間(The Invisible Man)」「ドクター・モローの島(The Island of Dr. Moreau)」「タイムマシン(The Time Machine)」などが有名です。


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