日本の巨木伝説

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下総国・上総国

 昔この国に大きな楠が生えた。長さは数百丈に及んだ。(1丈=約3m)  帝が不思議に思って占わせた所「天下の凶事」と出た。そこでこの木を  切り倒すと、南方に倒れた。上の枝の倒れた所を上総といい、下の枝の  倒れた所を下総という。
 
 ※スケールが少し矛盾しているようです。国境になる程度であれば数百丈   ではなく、少なくとも数千丈必要でしょう。3000丈で9km。6000丈で18km。
 
  南方に倒れたということは、上の枝が南ということになります。実際、   上総国は下総国の南にあります。

播磨国風土記逸文  速鳥  難波高津宮天皇の御代に楠が井の上に生えて朝日には淡路島に      影を落とし、夕日には大倭島根を影にした。そこでその楠を切っ      て船を作った。その速いことはまるで飛ぶようであった。

豊後国風土記  玖珠郡 昔この村に大きな樟の樹があった。それで「くす」の郡という。

筑後国風土記逸文  三毛郡 昔楝木(おうち,センダンのこと)が1本生えていた。その高さは      970丈である。朝日の影は肥前の国の藤津郡の多良の峰をおおい、      夕日の影は肥後の国の山鹿郡の荒爪の山をおおった。それで      御木の国といった。後の人はなまって三毛といった。

三毛国の巨木伝説は日本書紀の景行天皇紀にも見られますが、そちらでは 木は櫟(くぬぎ)になっています。そちらでは朝日は杵島を隠し、夕日は阿蘇 を隠すといっています。ちなみに970丈では3kmなので、ちょっとこんな大き な話にはスケール不足。やはり9700丈にしておきたいところです。

九州ではこの玖珠郡の楠と三池郡の巨木とは混同されており、朝日の影は 長崎県の彼杵近辺、夕日の影は大分県の豊後湾付近まであったともいわれて います。後にこの木が切り倒された時、木にあった巨大な鳥の巣が落ちた所 が鳥栖(とす)である、という話が語られています。

こういう巨木伝説を研究している人、興味を持っている人はかなりあると思 われます。ネットワークが作れたらいいですね。

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