(05)飛行機

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飛行機の分類も色々な方法がありそうです。まず固定翼機と回転翼機(ヘリコプ ターやジャイロ)があるのですが、今回は固定翼機のみに限定して分類してみます。

■飛ぶ仕組みによる分類 (1)プロペラ機  a.レシプロ機   レシプロエンジンというのはピストンを往復させるエンジンで車のエン   ジンと同じようなもの。これでプロペラを回して浮力を得るものです。
  ガソリンで動きます。数人乗り程度の小型機にはこのタイプが多いです。
 b.ターボプロップ機   灯油を使ったガスタービンエンジン(ジェット)の力でプロペラを回して   浮力を得るものです。レシプロより大きなパワーが得られるので数十人   乗れる程度の飛行機まで作れます。YS-11はこれ。

(2)ジェット機 a.ターボジェット機  空気と燃料を燃焼させて後方に噴射してその反作用で推進力を得るもの。
 スピードは出ますが燃費は良くないので主として軍用機に用いられます。
b.ターボファン機  吸気口のところにファンを取り付けており、排気タービンに連動する  ようにしています。排気の推進力とファンの推力で進みます。効率よく  燃料を使えますが、ファンがあるため音速を超えるのは困難です。
 民間用ジェット機はたいていこれです。

■離着陸の場所による分類  (1)陸上機  陸上で離着陸するもの  (2)水上機  フロートを備えていて、水上で離着水できるもの(float plane)  (3)水陸両用機 陸上でも水上でも離着陸できるもの(amphibian plane)  (4)飛行艇  フロートではなく機体そのもので着水するもの。
        要するに「空飛ぶ船(flying boat)」。

  戦時中、日本の飛行艇の技術はかなり凄かったらしいのですが戦後はあまり   開発されていないようです。離島などの空の便を考えると、変に空港を作ろ   うとするより飛行艇のネットワークを組んだ方が便利かも知れないという気   もします。建設会社は儲かりませんが。

■離着陸の角度による分類  (1)VTOL   垂直に離着陸できる飛行機(vertical)。
 (2)STOL   短い滑走距離で離着陸できる飛行機(short)。
 (3)CTOL   普通の飛行機(conventional)。
 
  日本では以前「飛鳥」というSTOLを開発していたのですが、巨額の予算を   投入した割りに全然成果が上がらず、あまりにも開発速度が遅かったため   CTOLでもかなり短い距離で離着陸できるものも出てきて、結局このプロジ   ェクトは1989年に打ち切られました。

■巡航速度による分類  (1)亜音速飛行機(subsonic)    飛行機の周囲の空気が常に音速以下のものでマッハ0.75以下の速度のもの。
 (2)遷音速飛行機(transonic)    飛行機の周囲の空気が音速以上と音速未満で入り交じるもので一般の    ジェット旅客機は全てこれです。だいたい0.86程度以下のものが多いの    ですがジャンボ(Boeing 747)の場合は大量の人数を効率よく運ぶため0.92    で飛べるように作られています。(747-400は Max 0.85)  (3)超音速飛行機(supersonic -SST)    音速より速く飛行するものです。英仏で共同開発したコンコルドが引退し    てしまったので現在民間航空機にはこのクラスで運用されているものが    ありません。アメリカ空軍が誇るF15イーグル(マグダネルダグラス社製)    は最大マッハ2.5まで出ます。
 (4)極超音速飛行機(hypersonic -HST)    マッハ5〜6で成層圏を飛行しようというもので、当初2002〜2005年頃に    ニューヨーク−ロンドンや東京−ニューヨーク間に就航するという噂も    あったのですが開発は遅れているようです。これができると東京から    ニューヨークに日帰り出張が可能になります(したくないですけど)(*1)

■サイズによる分類  (1)超大型機 70トン程度以上のもの。747は350t,A300が160t。
 (2)大型機 40〜70トン程度のもの。B737が50t,A320が72t。
 (3)中型機 10〜40トン程度のもの。YS-11が25t、F15が20t。
 (4)小型機  2〜10トン程度のもの。三菱MU-300が7t。
 (5)軽量機  2トン程度以下のもの。一人乗りの練習機など。

 どの付近で区切るかについては、おおいに異論があると思います。

■使用目的による分類  (1)旅客機  旅客を運ぶことを目的とするもの(airliner)  (2)輸送機  貨物を運ぶことを目的とするもの(transport)  (3)一般機  航空写真や薬剤散布などをするもの(general aviation)  (4)救難機  遭難した人などを助けに行くもの(rescue plane)  (5)ビジネス機 仕事での移動などに使用するもの(business jet)  (6)練習機  操縦の練習をするためのもの(training plane)  (7)軍用機  軍事用のもの(military)   a.戦闘機  空中戦(dog fight)をおこなうためのもの(fighter)   b.爆撃機  地上に爆弾を投下するもの(bomber)   c.哨戒機  敵の攻撃に備えるための空の司令塔(patrol plane)   d.偵察機  敵情を調べるもの(reconnaissance plane)   e.給油機  空中で他の飛行機に給油するもの(tanker)

 軍用機は細かくいえばかなりの種類があると思います。

(2004-02-09)


(*1)この計画は結局中止され、代わりにB787が開発されました。(2008.10.12注記)
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